石井慧の未卒業について

2009/04/21

 格闘家に転向した石井慧は結局、大学の卒業証書は貰えなかったそうだ。腐ったみかん発言を始めとした一連の騒動がそういう結果をもたらしたのか、出席数や単位が足らなかったからか詳しくは知らない。

 しかし、これだけ注目された中で個人の感情や判断だけで結論は出せないだろうから、執行部として熟慮の末の結論ではなかったか。中には金メダルをはじめ、あれだけ活躍したのだから少々の出席不足や単位不足は大目に見るべきだ、という意見もあるだろう。

 一方で学生は同じ学生として差別なく平等に扱うべきだ、という意見もあるだろう。その両方の意見を踏まえた上でも尚且つの結果ではなかったか。

 そうでなければ余りに学校側にリスクがあり過ぎる。誰に尋ねられても、ちゃんと答えられる用意は学校側にある筈だ。ただそれは石井が恥をかくことにつながるだろうし、プライバシー保護の観点から発表は出来ないだろうが。

 金メダルを取った以後の思い上がった態度や発言は学生としての姿勢としては疑問があった。あの時の石井は朝青龍とは立場が違う。最終的な判断は誰がするのか知らないが、もし私が責任者であっても同じ判断をした可能性は高い。

 それぞれの意見はあろうが、最高学府の判断として毅然とした態度に惜しまない拍手を送ろう。佐伯理事長の有終の美である。

白 倉 拝

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