北里研究所 第17期第3回常任理事会議事録

(2009/12/17)

 この度も北里研究所の内部告発情報をいただいた。

 数年前から医療系コミックが多数出版され、筆者自身も感動的な医療漫画を読み過ぎて感化されているので、医科大学や大学病院は、「医龍・朝田龍太郎と明真大学医学部チームバチスタの面々」や、「新BJの斉藤英二郎君」みたいに純粋に人命を尊ぶ熱血医師ばかりで溢れてると思い込んでいた。

 だから北里研究所経営陣の、犯罪的な違法運営についての生々しい内部告発や噂話などが届くたびに少なからずショックを受けている。

 以下のリンク画像は平成18年7月13日に北里本館4階理事長室で行われた『第17期 第3回 常任理事会議事録』である。

 出席者は、柴忠義、寺島福秋、小林裕志、横井輝行、吉村博邦、井上松久。臨席者として、戸澤秀樹常任監事、日高和正事務本部長、村田昇総務部長。

 北里研究所は18年当時の旧称北里学園の頃より、常任理事会は理事長・常任理事により構成される「定例理事会の付属的機関」である。

 つまり、「常任理事会」自体には決定権≠ェないそうだ。

 ところがリンク画像に記載されている「役員報酬の増額」を定例理事会に諮らず、この7月13日の常任理事会だけで決定し、実行してしまったという。

 これはつまり北里研究所本体に不利益になり、背任の疑いも出る違法な行為である。

 リンク画像にあるとおり自分達理事トップに関わる役員報酬を値上げした。画像の下部に四角で枠囲いした文言、教職員の給与は抑制の方向にある。

 それとのバランスも考慮し、納得が得られるようにしなければならない≠ニいう言葉のように、『他の理事からは教職員の給与は抑制しているのに自分達だけ給料アップしていいものか?』という意見も出たそうだ。(だからこの議事録に残っている)

 しかし、柴忠義理事長と小林裕志常任理事が反対意見を押し切ったそうだ。

 定例理事会に諮ると公表しなければならないので、この理事会だけに事案をとどめ、しかししっかりと承認≠ウれたことにより、理事らの給料はちゃっかりアップした。

 その後、この事実を発覚するのを防ぐためか間瀬行雄事務本部長理事が動いたそうだ。今年7月のプリンスホテルでの役員懇談会パーティの際に、この件のリスクマネージメントを北里大学名誉教授の奥野善彦弁護士に相談し、奥野弁護士の中央大学の同窓生で福岡高検元検事長の飯田英男弁護士が味方につき、東京地検も押えられ一安心した……という自慢話を周囲に話していたそうだ。

 奥野弁護士は、今、名誉教授だけではなく北里大学の監事(理事と同等の役員)だそうだ。また飯田弁護士は奥野総合法律事務所の客員弁護士であるという。

 このリンク画像、『第17期 第3回 常任理事会議事録』は本当は10ページからなるものだが、要点のところ以外は削除した。

 この常任理事会議事録は本来は総務部の書類棚にストックされ「公開」されていなければならないものだが、現在は特定の幹部しか閲覧できぬよう厳重に保管され、一般の職員は眼にすることができないものだそうだ。

 北里研究所には極秘事項が極端に多いような気がしてならず、それが公共の福祉に資するものならよいが、一部幹部の私腹を肥やし、他の大多数の職員を疲弊させる類のもので経営責任が問われるべきではないかと思う。

 何より、医は仁術と世間一般の大多数が思っており、医療崩壊だとマスコミがいい加減な報道を繰り返している今、現在、他の大学病院、医療機関グループは初心にかえって医療業界の草の根ネットワークで再編に頑張っている。

 北里研究所の経営陣も過去の事は過去の事として、隠蔽などせず認め謝罪し建て直しを図る時期に来ているのではないだろうか?(不正だ背任だと言っても、元が一流の医療グループなのだから起死回生は容易なはずだ)


(本紙関係者が近所に立ち寄った際、記念に撮影してきた北里研究所グループ創設者にして細菌学の父と呼ばれる故北里柴三郎先生の墓碑)

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