社主の独り言(甘口)

(敬天新聞2010年1月号)

▼あけましておめでとうございます。本年も一年間よろしくお願い申し上げます。正月だけはほのぼのとしたあったかい話題でスタートし夢を語りたいと思っていたのですが、世相が暗いのか、私自身が夢を語れない歳になって来たのか、ついつい今年も現実論でスタート致します。
 結論を出すにはまだ早過ぎるが、鳩山お坊ちゃま友愛論は自分達の新婚旅行ばっかり楽しんで船頭としての舵取りをできないでいる。リーダーぶりは福田・安倍・麻生の同じく坊ちゃま出身の何もできなかった無責任トリオと同レベルである。無責任トリオとの違いと言えば、三人組の登場が資本主義の末期状態、政治システムの制度疲労、官僚制度の腐敗、自民党の驕り等といった物の全てが吹き出て党の終末を迎えた時だったこと。
 一方同盟国であるアメリカでもチェンジの風が吹き荒れ、その風を引っ張り込んだ民主党に「自民党にお灸を」という心理が国民に広がったのである。ところが負けてからの自民党の態度に国民は芯から失望したのだ。
 なぜ国民は好きでもない民主党に政権を託したのかを未だに理解できないでいる。国民は「民主党を支持しているのではない。今までの制度疲労を指摘しているのだ」と当の自民党政治家が呑気なことを言っているから、本気で自民党失望に繋がっていったのである。片や政権を獲った民主党政治家は各大臣が各々の仕事で、その責任感振りを如何にも発揮しているように映り、自民党時代の何をしているのか全く分らなかった大臣に比べ、益々民主党ファンが増えているところだろう。その自信があの小沢一郎の天皇陛下軽視の発言だったのだろう。
 小沢は自民党に対して、もう敵として体を成していない、と踏んでいるのである。小泉進次郎あたりとツアーを組んで人気を回復しよう、なんて芸能人並のレベルの発想では舐められても仕方なかろう。自民党が再生するには森を始めとして古参は全て引退し、若手の政策通をどんどん表に出して民主党と戦わせることである。小沢自身、表に出るより裏方で力を発揮するタイプだから党首にして総理にした方が叩き易かった筈だ。選挙前に引き摺り下ろすより、小沢総理にした方が、闘い易かったろう。
 それに比べ尻馬に乗っかっているだけのアメーバ君は何となく人が良さそうで弱々しく上品である為、意外と女性層に人気があり叩き難い。決断力がないからイライラはするが争いになり難いから女性は好むのである。理想を追い求める女性観念と波長が合うのだ。うちのカミさんなんかも小沢発言で私が怒ると「それでもあと十年は自民党に変りたくない」とアレだけ自民党派だったのにスッカリ民主党ファンに変ってしまっている。

 それにしても小沢一郎の、自分の面子の為に中国人をゴリ押しして謁見させた行為は尋常ではない。しかも、「国民に選ばれた内閣が助言し承認して天皇の国事行為は決まる」と、だいたい国事行為の意味も碌すっぽ理解してない癖に知ったかぶりまでして全国民に向って記者を恫喝するまでは許せるとしても自分達が天皇陛下を動かしてるような不遜不敬な発言は看過できる物ではない。この男、何を勘違いしだしたのだろう。こういうのを馬脚を現すというのか本性を現わすというのか知らないが、政権を獲る前との態度の違いにビックリである。
 小沢が党を掌握すれば権力の二重構造になる恐れがある、と有識者が憂慮していたが、それを通り越して完璧に院政を敷いた独裁者状態である。嘗てここまで力を持った幹事長というのは自民党時代でさえいなかった。金の匂いのする中国へ媚を売るところといい、軍団を率いようとする姿勢といい、流石、日本初、塀の中総理の田中角栄の秘蔵っ子である。
 私は政権を獲る前の民主党に対して「大乱の梶山、乱の小沢と命名された位だから、小沢一郎に一度は政権を任せてみるのも面白いではないか」とその豪腕ぶりに期待したのだが、何を血迷ったのか六〇〇人の子分を率いての大名行列を組んでの中国詣で。そこでわざわざ総理でもないのに過去の謝罪発言を重複し、韓国へ渡っては外国人に対する地方参政権付与法案に賛成する旨を発表した。地方の政治家といえども地元ではそれなりの影響力を持ち、一定の権限も有す。それだけにしっかり議論しないと危険であり、時期早尚なのであって、侮ってはいけないのである。
 胡錦濤・中国国家主席と握手したのが余程嬉しかったのだろう。胡錦濤に頼まれ、自分の実力を見せつける絶好のチャンスとばかり、鳩山政権に無理強いをし、批判されたら例の恫喝自惚れ勘違い発言になったのである。政権を執って四カ月でこんな勘違いをするバカとは思わなかった。来年の参議院選挙で勝たせたらガマガエルが木に登ってしまいそうである。国民は自民党の驕り昂ぶった姿勢と制度疲労に変化を求め、緩やかな変革を求めて民主党を支持した。小沢一人に政権を託した訳ではない。幹事長一人にそんな権限を持たせていいのか。まさかあそこまで売国奴とは思わなかった。民主党議員もまるで小沢のロボットである。新興宗教の教祖と見間違える。

 事業仕分けに見られるように改革しなければならない事は沢山ある。国民の関心のあるものから国民に有利なものから進めるべきで、まさか優先順位からすれば一番最後でいいような物を真っ先に持ってくるとは本当にバカである。国民にしっかり説明も理解もないまま外国人参政権付与法案が通ったら、無用の混乱が起こるだろう。
 党内の反対論者を押さえ込むため党議として法案を提出するというから、完全に成立を狙っているのだろう。法案阻止は国民の声しかないのである。日本で平安無事に暮らしている大多数の永住外国人が寧ろ祖国の都合によって翻弄される事になるだろうし、日本国民との間で争いの火種になる危険もある。
 また普天間飛行場の移転先が決まらず迷走しているが、橋下大阪府知事が関西空港に持ってきては如何か、と発言したが、全く持って正論である。関空というより日本に空港は九十七箇所あるらしいが、中には一日、二〜三便というような所もあるというし、山の中で人家もないような所で赤字空港なら、そこを開発して基地にすればいいではないか。現在建設中の茨城空港なんて定期便0というではないか。県民の協力も必要だろうが、沖縄だけに負担させていいのか、という口先だけの責任感や道徳心を訴えるより現実的に日本国としての立場で議論すべきである。過疎化で悩んでいる市町村は基地歓迎でも原子力施設誘致でも勇気を持って手を挙げるべきである。その結果、過半数の賛成を得られなかったら、それはそれでいいではないか。
 一言、言っただけで、手を挙げただけで袋叩きにしたり、恫喝したりというのでは民主主義と言えないだろう。また社民党のように権利だけ主張し義務を負わない無責任な政党でも困る。
 しかし本年は私が予言しているように近隣諸国との間で幾つかのサプライズが起るだろう。先ず北朝鮮から拉致被害者が帰り、国交が始まる可能性がある。勿論ガッポリ戦後補償を獲られるだろうが。世界中から総スカンを食ってる北朝鮮にはそれしかもう道がない。勿論、仲介は中国である。その中国も尖閣列島沖での石油の盗掘を日本と共同採掘と表現。また韓国は外国人参政権付与が成立したら竹島を返すか、若しくは共有を申し出る可能性もあり、ロシアは北方領土返還が一気に進むだろう。
 理由は簡単である。自民党政権時代の六十年間、政府はアメリカと共に歩んだ為、近隣に背を向けてきた。加えて近隣は共産、社会主義国家だった。相反する思想を掲げた中での友好は表向きだけであって本音とは程遠い。それが政権が変ったことで与し易くなったのだ。
 日本国内で不安定な政権を近隣国から支えてあげようという配慮も見える。その為に鳩山政権に手柄を立てさせる。そうすれば国民が拍手し政権が長く続く。その位、近隣諸国は日本といい付き合いがしたかったのだ。
 文句を言ったり恫喝したのは、単に金を毟り獲るためのポーズだったのだ。そんな近隣諸国に敢えて媚を売りに行く必要はない。自然体でいい。況してや天皇陛下に対する日本国民の感情は特別のものがある。あの発言を許せば日本は世界中から笑い者になろう。小沢発言はどんなことがあっても許す事の出来ない一言なのである。元々、小沢の頭には、壊す、仕掛ける、嵌める、纏める、壊すの繰り返しで、建設という考えはない。民主党も小沢を取るか国民を取るか真剣に考えねば、やっと取った政権も露と消える運命になろう。

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