社主の独り言(甘口)

(敬天新聞09年2月号)

▼本年も無事、新春街頭演説会「日本の元気が出る話」でスタートを切った。当局から指導が入るのは恒例行事だが、今年は何故か所轄の偉いさんも登場してからのスタートとなった。
 街中でやる訳だから色々な意見が出るのである。それは仕方があるまい。十人十色の世の中で特定の意見、時には偏った意見を述べる訳だから真逆の立場の考えを持つ輩からすれば耐え難い光景に映るかも知れません。
 だが一方で田母神論文には国民の七割の人が賛意を示している、と言われてる訳だから物言わぬ国民の代弁者として本質は突いているのである。
 只、直情型、荒っぽい、単純…的に誤解されている(確かにこういう輩は多いから誤解と言えるかどうか)事が多い為、折角良い話をしても中々聞いて貰えないのも事実である。
 だがその存在の意義を認め、支援する人、隠れたファンもまたいるし、現実的に不条理に矛盾を感じたり、困難にぶつかって立ち往生している人達からの依頼があったりするのも事実である。
 自然界に生息する全ての動植物において、生息する価値のない物はない。人は勿論の事である。例えば人から見た時、ハエや蚊は、或いはネズミやゴキブリは悪者の対象であるが、彼等とて食物連鎖の中では必要な役目の中に生きているのである。
 人は誰でも自分の立場から生きている。その職に就いた時から、その縁を持った時から、その宗教に入った時から、敵・味方になったり、無関係になったりするのである。
 血は水よりも濃し、というのが動物社会の基本であるが、時に人間社会では家族をも蝕む関係の組織さえも存在する事がある。そんな中で我々は生きている。何を是とし、何を非とするかは人それぞれに違うだろう。
 人の心に私利私欲は付き物である。どんな立派な職業に付いている人でも私利私欲はある。それを抑えるのが理性である。理性の究極の対象は犠牲だろうか。理性だけで生きている人がいるとすれば、それはやはり尊敬の対象であろう。
 その反対側にいる人達、即ち犠牲的精神の持ち主、アシスト、黒子、スタッフ等所謂縁の下の力持ち、といわれる人達、究極は組織の為に敵を倒しに行く者、矛盾する事、法を犯す事、非と分っていて我を殺し行動する者、等も当然、尊敬の対象と見られるのである。
 私自身そこまでの犠牲的精神は持ち合わせていないが、行動の一つ一つに小さいながらも常に正義を掲げている。正義の心を持つ事で勇気と信念がより強いものになっていくのだ。
 今年も徹底して権力の濫用、不条理、矛盾、不正の追及を目指したい所存ですので読者の皆様のご支援を折にお願い申し上げます。
 新春街宣の口火を切って挨拶して頂いたのは例の如く阿形充規会長である。西にも東にも通ずる業界の大重鎮であり、人望はピカ一との評は万人が認める所、ありがとうございました。
 大日本忠誠同志会の松崎総裁は病を押してわざわざの参加を頂いた。恐れ入る。青年社の新年会で隣席だった猛会長の話では「自分が必ず出るから」と無理をして駈け付けてくれたそうである。
 小島石根会長は早い時間からの応援だった。こういう年配の方の応援は我々若手(?)には励みになるのだ。自分の歩みが間違っていないんだと。
 また本来なら、私の大先輩の立場に当たる青思会や九段サロンのメンバーの下支えにも大感謝である。それに今年は皇民党の大島総裁も駈け付けて頂いた。翌日には当社の埼玉本部まで表敬訪問されるというおまけつきだった。
 年々賑やかになる規模に一一〇番通報が多くなる事で当局には迷惑を掛けますが、これも一分野の青年の主張として、緩やかなお付き合いと暖かい御理解をお願いしたいものである。
▼青年社の新年会に出席して圧倒されるのは、その人の多さと盛大さである。五十年の歴史を今の三代目の松尾会長が受け継いでいるのだが、名門と云われる所は多々あるが、血気盛んな海千山千を長く引っ張り維持して行くのは大変な労苦である。
 一つの方向性に意見の合わない事や同時代に性格の合わない事は多々ある。それを伝統の一言に誇りを持って生きようとするのであるが、生身の人の集団であるわけだから大組織に成ればなる程、中は大変だろう。だが、ひとたび運動に動き出した時の影響力の大きさは計り知れない。
 大きいという事は、そこには多彩な人材と人脈がある、という事に他ならないし、加えて隣席に福田会長が座っているのだ。松尾会長とお会いするのは一年ぶり位だったが、最近は忙しいのか他団体への出席は大体箱崎統括本部長の役目だった。
 それもあってか出席者の知人が「今日は松尾会長は来るのかなー、大分調子悪いらしいよ」と言う。確かに開会直前まで、その席に松尾会長が居なかった。ところが開会の挨拶をする為に居なかっただけであった。
 挨拶が終わって席に着いたら、今度は「やぁー大分痩せてるねー。相当悪いみたいだ」と言う。私は何も情報を知らないから「あぁ、そうなんだ」と答えていた。そしたら翌日早朝、朝風呂で松尾会長と一緒になった。松尾会長の方から「社主、相当メタボだねー」と声を掛けられたので、「えー、腰が悪いもので大メタボなんですよ」と応えたら「私なんか、十二キロ減量して、今調子いいですよ」と、そこへ箱崎本部長も加わって、一頻り健康談義である。
 我々もそこら辺に居る人達と同じであり、健康が気になる歳なのである。ところで前日の話は何だったのか。かくも噂とは当てにならないものである。松尾会長健在なり。本人の知らない所で見て来た様な嘘が語られるのも、有名税の成せる技なのか。
 この青年社新年会では、いつも芋焼酎が出ないので芋派の大行社の三本菅会長の為に当社ブランド酒「今日勝つ」を持参していたのだが、今年は芋焼酎が出た。
▼去年、嬉しかった事の一つに大日本一誠会(渡辺謙二会長)が対馬防衛隊を発足させた事がある。対馬は長崎県だが福岡県からの方が近い。福岡出身の渡辺会長も隣国からの不心得者が気になって仕方がなかったのだろう。
 この発会式には多くの民族派団体が参加した。渡辺会長の地位と人望もさる事ながら現場認識の遅れに対する危機感を全ての民族派が共有していたのだろう。それを敏感に察知したのか、後日、大日本一誠会の対馬防衛隊ではなく、日本の対馬防衛隊にする為に冠を外したのだ。
 一般の理解を得、国民運動にする為には素晴らしい英断だった。大拍手。
 政府も党派を超えて議連が出来たようだが、対馬選挙区の国会議員は谷川弥一という土方議員だ。このクソ爺は朝から晩まで自分の銭儲けだけしか考えない浅ましい汚れ野郎だ。バカという字が背広着て歩いてるような男らしいが長崎県人として恥ずかしい。
 また金子知事も何処より先駆けて危機意識を持って対処すべきだ。県庁移転など次次次知事の仕事でよい。ところが、この二人、身内になったというから困ったもんだ。誰かいないのかねー、高潔な人。過疎化、県内空洞化か。長崎県民頑張れ。