2012年人類の終焉を説く、宗法「庚申会龍神総宮社」貴乃花親方も心酔する辻本公俊(代表)の正体とは? (18)

2012/07/31

 7月24日、京都府宇治市の新興宗教法人「庚申会龍神総宮社」の祭主、辻本公俊(59)が、大阪国税局の税務調査を受け、約4200万円の源泉所得税の徴収漏れを指摘されていたことが判明した。

 追徴税額は不納付加算税を含め約1500万円で、既に全額納付したという。知っての通り、宗教法人が活動で得る収入は非課税である。だが、同法人代表役員である辻本公俊を含め、他の役員や職員に支払う給与には当然のこと所得税が掛かる。

 宗教法人は、それら給与から天引きして税務署に納付しなければならないのである。辻本公俊の腹の内を代弁するなら「税金なんぞ納めてたまるか。信者から掻き集めた銭は全て俺様のものだ」、といったところか。斯様な考えからか、辻本公俊は祇園界隈のクラブでの飲食代や知人との海外旅行費を、庚申会の経費として処理していたのである。

 つまりは、クラブ通いも私的な海外旅行も、全て宗教活動の一環だとして、これらの金を庚申会の金庫から拝借して散財していたことになる。大阪国税局が、辻本公俊の身勝手な言分を聞き入れる訳も無く、宗教活動とは関係ない遊行費(4200万円分)は私的な支出に当るとした模様だ。

 そもそもが辻本公俊にすれば、庚申会の金庫も自身の財布も一緒であるという認識だから、所得税が天引きされる役員報酬など、一銭たりも欲しくはないのが本音であろう。結局、脱税犯の常套句である「国税局とは見解の相違があったが、指摘に従って納税した」とした。

 祈りによって放射能さえ無害化するなど、数々の奇跡を起こすとする辻本公俊であるが、国税の追求から逃れるがための祈りは、流石の太陽神にも通じなかったということだ。しかし、宗教法人として非課税の恩恵を受けて尚、所得税まで誤魔化す守銭奴振りには開いた口が塞がらない。

 そんなガメツイ宗教家だが、可愛がっている貴乃花親方の為なら、財布の紐が緩むらしい。先だって、貴乃花部屋から初の関取が誕生し、その御祝として化粧まわしを贈呈したのだ。凝った刺繍が施される化粧回しは、最低でも100万円はするらしい。

 高価なものでは、京都先染め織物「西陣織」や、なかには人間国宝が手掛けた、数千万円に及ぶものもあるといわれる。果たして、辻本公俊が贈呈した化粧まわしのお値段は幾らか。まぁ下世話な値踏みはさて置き、化粧回しの制作費は庚申会の活動経費か、或いはポケットマネーか、国税局ならずとも興味深い。

敬天新聞社
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吉永 健一

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