消費者庁に次ぎ埼玉県が開運業者に業務停止命令!暴かれた悪質な手口

(2012/12/07)

 当紙は霊能者を広告塔に悪質な手口で開運グッズ(主に数珠)を販売する業者を幾度も追及してきた。特に大阪の住所を騙る業者が多いことから、大阪淀川グループと称し追及してきた。その業者の中の一つである「パーフェクトディズ」に対し、消費者庁が11月15日業務停止命令を行ったことは敬天新聞最新号(12月号)で報じたばかりである。また、大阪グループより「更に悪質な別のグループ」の情報が寄せられているとことも報じた。

 そのグループとは、敬天新聞7月号でも少し触れたが、主婦が90万円取られたと相談してきた「神結工房」(大阪市北区西天満)や天昇堂(横浜市南区山王町)、振り込め詐欺にも使われ警察庁が公開している私設私書箱の住所を騙る「ハピネス」(渋谷区渋谷3-11-8第三神山ビル七階)、七福堂(渋谷区道玄坂1-15-3-407プリメーラ道玄坂)、振込先がゆうちょ銀行の「株b」や「京華苑」といった業者である。特に「ハピネス」や「京華苑」は、全額返金保証を謳いながら、客が返金を求めて電話をすると闇金融やホストを思わせる口調の兄ちゃんが高圧的な態度で拒み更に高額請求してくるそうである。

 その「京華苑」に対して11月27日埼玉県消費生活課が業務停止命令の処分を下した。同時に同じ住所で同様の業務を行っていたとして「浄福郷」も処分した(詳細は埼玉県HP(開運ブレスレット等の販売を行っている2個人事業者に対する業務停止命令等について))。「パーフェクトディズ」を処分した消費者庁に次ぐ埼玉県の功績に心から敬意を表したい。

「京華苑」は「水無月善明」という霊能者がアパラチアにしか無いという貴重な石に特別な力を込めて作ったという数珠を「京都市下京区四条堀川」の住所を騙り販売していた業者である。

 県消費生活課の発表によると、実態は京都ではなく「豊島区南大塚3-45-1-304」で伊藤遼という24歳の兄ちゃんが運営し、電話で実在しない霊能者「水無月善明」に成りすまし、ブラジル産の「ゴールドルチル」という何処のストーンショップでも小銭で買える石を、アパラチアにしか無いという貴重な石「月華珠」と偽り、購入者に対し先生へのお布施やお礼と称して高額請求を迫り、拒む客には高圧的な態度で威迫し、支払いを迫るという悪質極まりない手口である。昨年7月の設立以降約1億8700万円売上げていたという。

 同時に処分された「浄福郷」は、同じ部屋で「飯田瑞樹」という25歳の兄ちゃんが同様の手口で今年3月設立以降約1千万円を売上げていたという。数人で両事業を兼務し、電話で受付や霊能者など一人何役も成りすまし消費者を騙して金を稼いでいたということだ。

 この京華苑にはグループ組織が存在し、今回の処分はグループのほんの一部に過ぎないとの情報が寄せられている。当局は「ゴールドライン」なる組織を注視すべし。

 ところで処分者の年齢や手口、被害者の多くが高齢者であることから、昨今被害が絶えないオレオレ詐欺・振込め詐欺と重なって見えてならない。若者が犯罪リスクを伴わない脱法ドラッグに手を伸ばす様に、サギになるリスクを回避した脱法オレオレ詐欺ならぬ開運商法に手を伸ばしていると思えてならない。どうやら闇でノウハウを売る輩も居るようだ。沖縄の霊能者ユタを騙る「笑福堂」のグループに属するA君も「一人で何役もします」「大阪でノウハウを得て始めました」と言っていたものな。そのうち天罰が下るぞ。

 それにしても行政処分では済まない所業である。威迫罪、恐喝罪、詐欺罪で刑事罰に処すべきである。

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