2012年人類の終焉を説く、宗法「庚申会龍神総宮社」貴乃花親方も心酔する辻本公俊(代表)の正体とは? (16)

2012/02/14

 1月30日、日本相撲協会の理事選挙が行なわれた。貴乃花親方は2期連続の当選となり、昨年4月に弟子の八百長関与で共に降格処分となっていた、元理事長の北の湖親方と九重親方も理事に返り咲いた。驚くべき事態は、八百長問題発覚以前に弟子の大麻疑惑で理事長を引責辞任した北の湖親方が、改選理事による理事会にて満場一致で再び理事長に復帰したことだ。

 大麻に八百長と、続け様に不祥事を起した弟子の師匠として監督責任を問われた筈が、まさかの協会トップ復活である。相撲界が一般社会常識と異なる体質であることを、改めて世間に露呈 したといえる人事だ。因みに、九重親方は協会ナンバー2の事業部長就任と、こちらも何時の間にやら禊ぎを終えていた模様だ。

 さて、太陽に向って手を合わせ感謝の心を捧げれば(太陽神崇拝)、放射能さえも無害化できるとしたカルト宗教法人「庚申会龍神総宮社」(京都府宇治市)が、恒例の節分祭を2月5日に行なった。但し、伝統的な年中行事としての節分祭と比較すると、庚申会龍神総宮社の豆マキは趣が大きく異なる。言うなれば、金満的な御祭り騒ぎだ。

 相撲力士やタレントが参加するのは各地の節分祭も一緒だが、庚申会龍神総宮社の場合は、よくぞ集めたという位、大勢の著名人を招いている。加えて、信者を含めた一般参加者(約6000人)に用意された福引商品の内容が、度肝を抜かれる豪華なもの であった。

 シンガポール・グァム・上海・韓国へのペア旅行が各1本用意され(他に国内温泉旅行あり)、他にもハイビジョンテレビ・電子レンジ・デジカメ・DVD・自転車等々、合計1200本の商品が大盤振る舞いされた。莫大な経費を投じての信者への御褒美なのか、新たな信者を獲得するが為のエサ撒きなのか、何れにせよ新興宗教が儲かる営利事業で在ることを再確認した次第だ。

 因みに、東京近郊で有名な成田山新勝寺の節分祭は、陸前高田市市長を招いての「東日本大震災害早期復興」を祈願する、盛大ながらも厳かな伝統行事であった。また、平成30年までの長きに渡って、勝御守の初穂料500円の内100円を陸前高田市に寄託するという。比較するのも憚れるが、これぞ本物と似非宗教の違いではなかろうか 。

 一方、例年は庚申会龍神総宮社の節分祭に参加している貴乃花親方は、大阪場所担当部長に就任したことで、大阪先発事務所に詰めていたものの参加は叶わなかった。流石に業務を放り出しての豆マキは出来なかったようだ。

敬天新聞社
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吉永 健一

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