2012年人類の終焉を説く、宗法「庚申会龍神総宮社」貴乃花親方も心酔する辻本公俊(代表)の正体とは? (15)

2012/01/28

 太陽に対して、感謝の心で手を合わせ素直な心で「救ってください」と祈りを捧げると、自然災害から逃れられるばかりか、福島原発事故の放射能漏れによって汚染された食物や空気が無害化するらしい。かなり痛々しい持論を声高に叫ぶのが、宗教法人「庚申会龍神総宮社」(京都府宇治市)の辻本公俊代表兼祭主代行様である。

 何でも、縄文文明や古代四大文明は現代より数段優れた科学力を持っていたらしく、原爆や原発が作れる能力がありながら敢えて作らなかったと、他人事ながらオツムの具合が心配される妄言を真剣に唱えてもいる。さて、そんな不思議ちゃん辻本公俊に心酔する平成の大横綱貴乃花親方は、今まさに太陽に手を合わせて祈りを捧げている最中であろう。

 ただし、自然災害や放射能から身を守る為ではない。1月30日に投開票が行なわれる日本相撲協会の理事選での当選を願っていると思われる。協会は26日、2年ごとに行なわれる役員改選の立候補届を受付け、これまで最多の12人(定数10)が立候補したことで、前回選挙に続き投票に持ち込まれた。

 前回の選挙では二所ノ関一門を離脱してまで立候補を強行し、見事に当選した貴乃花親方だが、自称「貴乃花グループ」を率いて臨む2期目となる今回選挙は、既に当選確実との前評判である。それでも選挙は水物である。前回選挙で落選必死と言われるなか、造反者からの得票を取り込み滑り込み当選を果たしたことを思えば、今回も造反票頼みの選挙である以上、予断が許されない状況ともいえる。

 それでも、放射能を無害化するほどの神通力を持つ庚申会龍神総宮社の太陽神が後ろ盾となっている以上、理事選当選などの瑣末な願事なら、きっと叶えて下さることであろう。しかし、本音からすれば貴乃花親方には理事などに固執するのではなく、部屋運営・弟子育成に尽力を傾けて頂きたいものだ。先頃終えた大相撲初場所では、13人の弟子(全て幕下以下)の内3名の勝ち越しといった、けして褒められた成績ではなかった。

 協会理事としての職責を増やすよりも、先ずは関取誕生の本懐を遂げるべきではなかろうか。それでも貴乃花部屋には注目すべき若手力士が所属する。双子の兄弟力士、貴月芳と貴斗志である。この兄弟、あの市川海老蔵暴行事件で一躍時の人となった、関東連合OBの甥っ子なのだ。暴れん坊の血筋は折り紙つきであるが、暴れるのは土俵上に留め、関取目指し稽古に励んで頂きたいものだ。

敬天新聞社
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吉永 健一

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