2012年人類の終焉を説く、宗法「庚申会龍神総宮社」貴乃花親方も心酔する辻本公俊(代表)の正体とは? (14)

2012/01/14

 トンデモ本『2012人類の終焉』の著者にして申会龍神のホームページが、昨年末頃から装いを新たに復活している。

 辻本公俊曰く、電波系宗教法人「庚申会龍神総宮社」の代表である辻本公俊。自らが吹聴する人類終焉の年を迎えて、何やら活発に動き出した。ここ数年、ろくに更新されずに放置状態だった庚、昨年の東日本大震災も含め、天災は自然現象ではなく人心の乱れが原因となって起きるものらしい。

 人間の心の乱れが、地球の磁場を乱したり自転軸の傾きを狂わせたり公転軌道までも乱し、挙句には他の惑星の公転軌道を乱すこともあると強弁している。また、福島第一原発の事故にも言及し、放射能漏れによる被爆の恐ろしさを、まるで専門家の様な論調で語ってもいる。

 何にせよ、辻本公俊は2012年には天変地異が起きることは間違いないと言い張っているのだ。既に、2010年には地球規模で氷河期に突入しているとの持論を展開してもいる。ただし、人類終焉を回避する方法がたった一つだけあるという。其れが『太陽に対して感謝の心で手を合わせること。素直な心で救って頂きたいと祈りを捧げること』らしい。

 更には、放射能被爆から免れる唯一の方法としても『一心に心を込めて、生かされていることへの感謝の心を太陽神に捧げること』が重要だという。そうすれば、放射能に侵された食べ物や空気を無害化することが出来るというのだ。さて、その祈りを捧げるには準備が必要なようだ。闇雲に太陽に手を合わせるだけでは効果は無いという。

 先ずは庚申会龍神総宮社の『祈りの杜』を御祀りせねばならないらしい。辻本公俊が言うには、今までは誰であろう渡すことが無かったとする『祈りの杜』を、より多くの人間を救うが為に個々の自宅で御祀りすることを許したという。この『祈りの杜』が、どの様な物なのかは知らないが、間違いなく有料しかも高額であることは確かである。

 つまりは、天変地異や放射能から身を守るには、庚申会龍神総宮社に入信し、『祈りの杜』とかいう物を購入し自宅に祀って日々祈りを捧げることが必要だというのだ。新興宗教の営利活動に散見する、人心の不安を煽っては高額な物品を売り付けたり、如何わしい祈祷と称したもので金を毟る行為と何ら変わらないといえる。

 寧ろ、金儲け主義の判り易い新興宗教よりも、人類終焉を謳うカルト宗教ともいえる庚申会龍神総宮社は、より危険な存在ともいえなくない。何れにせよ、辻本公俊が暴走せぬよう注視せねばならない。

敬天新聞社
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吉永 健一

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