浜井卓男(66)静岡県議会議長が保育園乗っ取りに成功 裏切りと深謀遠慮を巡らし、手にした銭はウン千万円也−9

2011/06/15

 4月10日に執行された静岡県議会議員選挙。浜井卓男は新年早々、議員としての最後となる集金パーティー『浜井県議を囲む新年の集い』にて、「次の世代に道を譲るべきと考えた」などど、さも惜しまれつつ勇退するかのように不出馬の心境を語った。

 義理で出席した、或は松の内も明けて暇つぶしに出席した似非支援者は「本音は違うだろう」と、影でツッコミを入れていたに違いない。これまで情勢と運だけで当選してきた浜井卓男は、自滅した民主党を横目に追い風に乗る自民党の勢いを借りれば、僅かながらも当選の可能性はあった。

 しかし、自民党から除名処分をくらった浜井卓男は、何が起ころうと落選確実は明らかな情勢だった。浜井卓男の勇退が言い訳でしかないことは、数ヶ月前の行動を見れば一目瞭然だ。

 自身と同様に自民党から除名処分を受けた中澤通訓(静岡清水区)、同じく離党勧告処分となった堀江龍一(静岡駿河区)等と、無所属で勢いのあった大岡敏孝(浜松中区)を抱きこんで、新会派「志士の会」を旗揚げし、怪気炎をあげていたからである。

 折りしも、既存政党からの脱却を主眼とする新政党や少数会派が全国的に乱立し、特に明治維新の志士を気取った、自称「改革派」が大量発生していた。県議会議長の経験者でもある浜井卓男が、古巣の自民党に正面きって喧嘩を仕掛けたに等しいことだった。ところが、振り上げた拳を自分勝手に引っ込めたのである。

 元々が、僅か4名のミニ会派である。旗揚げしたばかりの志士の会は、初陣を前にして3名に弱体化してしまった。結局、浜井卓男の腹の内は、時流の新会派で選挙戦に臨めば勝てると踏んだのであろうが、元より信用も実力もない上に、県議会議長の席まで与えてくれた自民党を裏切り、挙句の果てには叩き出されたといった事実を、有権者は冷静に見ていたのである。

 何より、当紙の糾弾対象になっている以上、はなから当選は不可能だったのだ。その冷めた空気に気付いた浜井卓男は、惨めに落選して終わるより勇退という言い訳がましい建前を選択したに過ぎないのが真相だ。

 さて、浜井卓男の現状だが、主だった活動といえば、社団法人「静岡県私学退職金社団」の副理事長にしがみ付いていることぐらいだ。

 とはいえ、毎年2億5千万円前後の県補助金を受け、会員となる学校法人等から集める会員負担金は、年間10億円近くにもなる金満社団である。因みに理事の一人は、聖隷学院理事長の長谷川了である。


浜井卓男

敬天ブログ敬天新聞トップページ敬天千里眼