浜井卓男(66)静岡県議会議長が保育園乗っ取りに成功 裏切りと深謀遠慮を巡らし、手にした銭はウン千万円也−8

2011/04/04

 「県議を長年経験し、議長として議会改革にも道筋をつけた。完全燃焼し、次の世代に道を譲るべきと考えた」。浜井卓男は統一地方選挙前、地元新聞社の取材に、こう応えたという。しかし、数々の功績を残し勇退するとも取れる自画自賛的なコメントを、浜井卓男を多少なり知る者なら、誰一人として真に受けない。

 県議を継続できたのも最下位当選や無投票といった運に恵まれただけ。無能ぶりを如何なく発揮した議長時代。しかも、出身母体である自民党系会派に多大な迷惑をかけ、挙句には追放された。次の世代に道を譲るとあるが、出馬しようが落選は鉄板で、他の候補者にとって存在すら眼中にない現実。

 唯一、完全燃焼というクダリは、最後の最後に支援者を騙くらかし保育園を乗っ取り、大金をせしめたたことで満足したというのなら、金儲けを信条とした議員生活を完全燃焼したということで、まんざら嘘ではない。議員引退については、今年に入り選挙区である浜松市西区の後援関係者に対し、不出馬の意向を漏らしていたとされる。

 当然だが、上記のマスコミ向けコメントは建前で、落選確実を自覚しての強制引退であったことは間違いない。後援関係者の本音を代弁すれば「担ぐ価値のないボロ神輿を漸く置ける」、といったところか。また、引退せざるを得ない状況に追い詰めた我々敬天新聞社に対し、密かに感謝しているかもしれない。

 さて、静岡県議会議員選挙公示日の4月1日、浜井卓男の選挙区であった浜松市西区(定数2)には現職の鈴木洋佑(67=自民)に、新人2名の鈴木かおる(53=みんなの党)、田口章(49=民主推薦)の各候補者が名乗りを上げ、前回無投票から一転し三つ巴の戦いに突入した。本来、県議会議長を歴任したベテラン現職議員の選挙区は敬遠するのが当たり前だが、この3名にしてみれば戦い易いと判断したのであろう。何れにせよ、浜松市西区の有権者にとって浜井卓男の引退は歓迎するものであった。

 議員と名の付く立場を失えば、只の人とよく言われるが、浜井卓男には引退後の人生設計は出来ているのだろうか。乗っ取った保育園は既に金にした。優良保育園を労力なしに手に入れた社会福祉法人「聖隷福祉事業団」(山本敏博理事長)が、浜井卓男に恩を感じ何らかのポストを与えるのであろうか。どうあれ、只の人となった浜井卓男の周辺では、これ迄は表沙汰にならなかった裏話が噴出するであろう。引退はしても平穏な隠居生活は望めないのは確かだ。


県会議長といえど支援者を騙しまくり四面楚歌になれば、権力も続かない

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