浜井卓男(66)静岡県議会議長が保育園乗っ取りに成功 裏切りと深謀遠慮を巡らし、手にした銭はウン千万円也−3

2010/06/25

 静岡県議会議長の任期を終えた浜井卓男が一介の県議に戻った。身内である自民党静岡県連(会長・塩野立衆院議員)からも「近年まれなる無能議長」と陰口を叩かれていたことから、参議院選挙を目前に控えた大事な時期を前に、懸念材料が一つ減ったと、関係者は一様に安堵したという。

 ところが、お役御免にてスンナリと退けばいいものの、迷惑且つ嫌われ者である浜井卓男は、余計なひと悶着を起したのである。5月18日、正副議長選挙を行なう静岡県議会臨時会が開かれた。

 自民党県議は、昨年11月に2会派(自民党県議団・自民改革会議)に分裂していたものの、統一候補を擁立し正副議長の両ポスト獲得を目指した。当然、迫る参院選挙での議席奪還(静岡選挙区)の為にも、分裂会派の足並みを今一度揃えることで、党内結束を確認する意図があってのことだ。

 投票数の読みからして勝利は間違いない筈であった。しかし、浜井卓男が意味不明な造反にうって出たことにより、副議長のポストは民主党系会派の候補者へと、流れてしまったのである。結果、自民党県連は結党以来初めて副議長ポストを失うという、屈辱的敗北を喫したのである。

 参院選挙前に小鳩内閣が崩壊し、民主党が揺れているなかで、自民党県連が巻き返す絶好の機会に、浜井卓男は冷や水を浴びせたのだ。当然、自民党県連は激怒した。直後に開かれた緊急役員会では、造反議員の除名や更に踏み込んだ議員辞職を求める等の、厳しい意見が相次ぎ、結論は党紀委員会にて下すとの方針を決め散会した。

 そして5月31日、自民党県連は浜井卓男に対し、県連除名、離党勧告の厳罰処分とした。少し前まで県政のトップにいた男が、所属政党から叩き出されるという異常な事態が現実となった訳だ。ただし、静岡選挙区を下支える県連支部の多くが、裏切り者の浜井卓男への厳罰を願っていたこともあり、漸く、参院選を戦う気になったと、厳罰処分を歓迎する意見が多勢を占めた。

 一方で、処分理由となった造反については、副議長選が無記名投票だったことから、確証もない中での処分は厳しいとする声も上がった。浜井卓男もまた、処分への不服申し立てを上申する方針のようだ。その上で「自民党県連の対応次第では、公認候補を応援するかどうかも考える」と、駆け引きの材料に身内を脅してもいる。

 さて、自民党県連は無能なクズにやられ放題であるが、このクズと微妙な距離感の塩野立衆議員は、どう対処するつもりか。


県会議長といえど支援者を騙しまくり四面楚歌になれば、権力も続かない

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