道月住職の開運グッズは霊感商法!?板橋区笑福堂の場合

(2012/02/06)

 東日本大震災以降、不安を煽り数珠やブレスレットといった開運グッズの販売を巡るトラブルが全国で相次いでおり、開運グッズで運が開けることは無いので騙されないようにと国民生活センターが注意を呼びかけている。

 当紙に情報が寄せられている永福舎が販売する「永福珠」は、道月住職なる女僧が1本1本に念を込め製作しているというが、広告の通り宝くじに当選する御利益があるのか?その真偽を問う取材を申し入れたが、未だ回答を得ていない。顧問と称する大阪弁の男が「堺のファイブウエイが運営しとるんや」と電話で対応したのが最後である。

 そこで、大阪まで実態調査に行こうかと思ったが、行ったところでレンタルオフィスや秘書代行事務所だったら旅費が勿体ないので、参考のため当紙事務所から自転車で20分くらいの所にある笑福堂(板橋区清水町68-9-2F-3)を取材してから大阪行きを見極めることにした。

 笑福堂の広告によると、琉球神話聖地の久高島で生まれ、シャーマン(ユタ)なる霊能者として育てられた「久高数子先生」が、願いを必ず叶える為の力を閉じ込めたという数珠などを販売している。

 広告には宝くじが当選し、札束を手にした購入者の写真や体験談、電話による無料カウンセリング、全国で行う無料講演会、問い合わせた方全員に無料でブレスレットをプレゼント、抽選で現金10万円プレゼント、身に着けただけで体に変化が現れたことを示すサーモグラフなど、申し分の無いくらい開運商法の怪しさが漂っている。


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 そこで、高額な商品を購入するほど余裕は無いので、無料のブレスレットを申し込み、効果を実感してみることにした。取り寄せたブレスレットには注意書きとして「開封する前に使用法があるので必ずTELで確認してください」と書いてある。

 無料相談ダイヤルに電話をすると、久高先生の弟子と称する担当者を紹介され「無料で送った天然石の数珠を握って願い事を唱えれば3日以内に叶う。叶わなかったら電話をください」と言われる。

 3日経って何も起きないので電話をすると、名前・生年月日・血液型と言った個人情報を、久高先生に鑑定をしてもらうことを名目に聴取される。直接、久高先生に相談したいと言うと、「先生は忙しい方で世界中を回っているので居ません。私が悩みを先生に伝えて、回答をお知らせします」という。

 そして、一旦電話を切って待つこと30分くらいで、回答の電話がかかって来る。すると担当者は「彼方の邪気が強すぎて、無料のブレスレットでは邪気が祓えず、幸福に導くことが出来ない」と言って、商品購入を勧めてくるのだ。

 国民生活センターが注意を促して発表した開運商法の手法に当てはまる。念のため天然石だと言う無料のブレスレットを宝石店の鑑定士に見てもらったところ、天然石ではなくプラスチック製であることが判明した。

 そこで、伝説のユタなる久高先生が実在するのか?笑福堂は「品質には自信があります。当社鑑定士がストーンを厳選」とうたっているのに、数珠がプラスチック製なのは何故か?を問う為に、鰹ホ福堂が特定商取引法に基づく表記として示す住所を、神秘的な琉球の薫り漂う事務所を勝手に想像しながら訪問することにした。

 しかし、そこにあった笑福堂が入居するアパートは「ALWAYS三丁目の夕日」の如く、貧しくとも逞しく生きる昭和の薫る佇まいであった。幸運を呼ぶという開運グッズを売る前に、先ずは己が開運セヨ!と言ってやりたい気分だ。ポストには笑福堂とあるが、住所表記の為のみに設けられたダミー事務所といった様相だ。どうやら大阪へ行く前に、用事が一つ増えたようだ。つづく