未曾有の国難だからこそ統一地方選挙は真剣に挑め!埼玉県議会選挙 南第20区(戸田市)水面下の攻防(1)

2011/03/25

 長期に渡る自民党政権によって生じた弊害に、国民は鉄槌を下すべく民主党に政権を委ねたが、僅か2年で混迷を極めた。民主党政権に生じた歪みが限界点に達し、解散が囁かれている。そんな最中に日本列島を東日本大地震が襲った。

 この国難の中、被災地を除いた各地で統一地方選挙が行われる。延期の声が高まる一方だが、行われる以上、実施地域の有権者は国難に晒されているからこそ真剣にこの国を憂い、政治に対する知識と関心を高め、一票の重さを認識し投票しなければならない。

 さて、当紙が本拠を置く戸田市でも埼玉県議会選挙を目前としている。戸田市(南20区)は定数2で、現職2、新人1、元職1の4人の候補で争われ激戦が予想される。

 候補者は自民で5選を目指す現職の峯岸光夫(63)、前回は自民のベテラン議員でありながら海外視察旅行での買春疑惑を取りざたされて落選した細田徳治(62)、前回は追い風で当選した民主の中島浩一(49)、無所属ブームで話題となっている菅原文仁(35)だ。

 民主党の人気が下火になっている。だからと言って決して追い風が吹いているとは言えないが自民党は峯岸・細田の二人を公認候補とした。そこへ平成21年の戸田市議選で得票数2位の斉藤直子より倍となる4千票を得てトップ当選した菅原文仁が立候補したことで乱戦が予想される。というのが一般的な風評である。

「シガラミの無いクリーンな選挙」という言葉を良く耳にするが、水面下では複雑な因縁やしがらみが根深く絡みついているので有権者は良く見極めていただきたい。

 民主党の中島浩一は、自由党の小沢一郎の信者として初めて市議選に臨んだ平成13年に落選したが、計画倒産で愛人と夜逃げした福田延之市議の失職による平成14年の補選で、神保国男市長の後押しで当選し、神保市長派の市議会派平成会の一員としてお礼奉公していたが、平成会を突如離脱し民主党公認で追い風に乗って、細田徳治が買春疑惑問題で落選した平成19年の県議選に出馬し当選したラッキーな神保市長離反者だ。しかし、今回は昨年3月の戸田市長選挙に挑んだ民主党のベテラン市議・高橋秀樹の大敗も決して他人事ではない厳しい状況と成りそうだ。つづく。

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