2012年人類の終焉を説く、宗法「庚申会龍神総宮社」貴乃花親方も心酔する辻本公俊(代表)の正体とは? (13)

2011/11/14

 人類終焉を煽る宗教家兼トンデモ本(著者のみが信じる似非科学やオカルト本の類)の作者、辻本公俊。更には貴乃花のタニマチでもある。大阪場所での稽古場や宿舎を提供する見返りに、信者獲得の広告塔として利用している。

 ただし、何かと経費が嵩む貴乃花部屋を丸ごと面倒みる資金力はない。実際、貴乃花は女将と夫婦揃 ってテレビ出演や講演に出ては、小銭稼ぎに精を出す始末だ。そこに新たな有力タニマチ候補が現れた。売上高2兆円を超えるパチンコチェーン最大手「マルハン」である。

 10月26日、日本相撲協会の放駒理事長は監督官庁である文科省を訪れ、協会の改善策を示す報告書提出の遅れを陳謝したが、中川大臣からは大変遺憾だとする 叱責を受けた。そもそも、報告書で示す筈だった年寄名跡の扱いなどの報告が遅れたのは、名跡を持つ協会理事ら親方衆の反発で期限内にまとまらなかったのが原因だった。

 理事の一人でもある貴乃花にも当然その責任があり、代表して放駒理事長が叱責を浴びたことになる。しかし、放駒理事長が叱責されていた当日、貴乃花は呑 気にイベントに参加していたのだ。そのイベントとは、資金不足によって競技活動も侭ならないアスリートに対し、総額1千万円を支援するといった『マルハン ワールド・チャレンジャーズ』という公開オーディションであった。

 貴乃花は同イベントの審査員として参加したのである。他の審査員は作家の乙武洋匡とバトミントン の小椋久美子、マルハン社長の韓裕だ。ただし、外部審査員の中で唯一、スポーツ全般に深い見識を持ち適正な審査が出来たであろうスポーツジャーナリストの二宮清純が欠席していた。

 欠席理由は公表されていないことから推測となるが、当初はアスリート支援に取り組むマルハンの姿勢に共鳴し外部審査員を受託したのであろう が、内幕を知るにつれ自身の想いとの齟齬を感じ、突然の欠席となったのではないか。兎に角も、上は300万円から下は100万円と7名のアスリートが支援を受ける結果となった。

 貧乏アスリートにすれば、公開の場で金を恵んでくださいと自己PRするといった辱しめに絶えて得た貴重な金である。今後とも大いに頑張って頂きたい 。しかし、世界に挑戦する資金だというには小額過ぎないか。募集(応募総数411名)から書類審査そして公開オーディション開催、審査員は平成の大横綱貴乃花と超セレブのマルハン社長といった大掛りなイベントにしては、余にもショボイ支援だ。

敬天新聞社
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吉永 健一

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