ファッションブランドJhon AG創設に4億円を投じた

セシール上田昌孝CEOと潟Aンバランス津久井勝己(2)

(2010/11/08)

 平成21年6月にイタリア・ミラノで初コレクションを発表した「Jhon AG」なるファッションブランドが、渋谷に旗艦店を華々しくオープンした。ところがオープンから間もなく金銭トラブルを抱え数ヶ月で閉店してしまった。いったい何があったのか。Jhon AGの事業主体は潟Zシールの上田昌孝CEOが潟Aンバランス代表取締役・津久井勝巳と共に高級アパレル販売事業を目的として設立したという合同会社「CENCE」である。アンバランス津久井がセシール上田CEOから四億円の融資保証を取付け設立された合同会社だという。ところが多額の使途不明金を生み、業者に対する売掛金を踏み倒しアンバランス津久井は行方を眩ませてしまったという。

 津久井が代表となっている潟Aンバランスと潟Aンバランスプロデュースという会社には、幹部役員にライブドアホールディングスの元社外取締役の伊藤秀俊と衆議院議員の武部勤元自民党幹事長の次男・武部豪がいるという話しも興味深い。

 嘗て武部勤先生が、ライブドア健在当時のホリエモンが出馬した選挙の応援演説で、ホリエモンのことを「私の息子であり弟である」と言って擁立していたことや、衆議院予算委員会で民主党の永田寿康が「証券取引法違反で起訴されたライブドア元社長の堀江貴文被告が、社内電子メールで、自らの衆院選出馬に関して、武部勤自民党幹事長の次男に対し、選挙コンサルタント費用として三千万円の振込みを指示した」などと指摘したガセメール問題は記憶に新しい。

 セシール上田CEOが四億円を投じたJhon AG渋谷本店プロジェクトには、ニッポン放送買収問題でフジ・メディア・ホールディングスと対立した旧ライブドア関係者の影もあるのか?

 被害を被った業者の中には「セシールがフジ・メディア・ホールディングス傘下になる前に、セシールの資金を流出させ一部の者が私腹を肥やす計画だったのではないか?新ブランド創作はその為の演出だったのでは?」と刑事告発を検討中という声もあり、差し当たりセシールに対する民事訴訟は既に始まっているという。次号に続く。

敬天ブログ敬天新聞トップページ敬天千里眼