練馬区行政に公明党が巣くう。業者の捻じ込み入札情報聞き出し…疑惑満載.5

(2011/10/19)

 4者を構成員とする建設共同企業体の結成を入札参加条件とした『練馬区立谷原小学校校舎等改築工事』(予定価格2.624.910.000円=消費税抜き)。入札した5者すべてが最低制限価格(予価の10分の9から10分の7の範囲内)を下回り打切りとなった。

 練馬区は何を意図したのか、4者構成を3者に変更した事に加え、打ち切り入札において第1、第2順位者であった構成員を離れさせ、事実上の既存建設共同企業体の解体を命じた上に再入札を行なった。再入札を希望する業者は当然のこと、大型事案の再入札の行方を興味深く見守っていた区内建設業者の大半が、練馬区の不可思議な条件変更に首を傾げた。

 ただし、混乱する業者の中で唯一、冷静に動いたJVがいた。打ち切りとなった一回目の入札にて最も落札に近かった『フジタ・コバ・小沢・高橋JV』である。たらればの話しになるが、一回目でスンナリとフジタJVが落札していれば、第2順位者コバ建設(小林四郎代表)の角田浩が最低制限価格情報を掴んでいたに違いないと噂が流れたであろう。

 そして、臍を噛みつつも毎度の事と諦め次回の大型事案獲得に向ったと思われる。しかし、打切りに加え突然の条件変更で、フジタJV以外の業者の思考が停止してしまったのである。本来ならば、凡その最低制限価格をフジタJVが掴んでいたと睨めば、打ち切りとなった金額周辺に入れれれば勝ち負けになると考えるものを、全者失格と条件変更の混乱を受け「角田浩が数字を掴んでいる筈だ」という前提を忘れてしまったのであろう。

 結果、落札したフジタJVは誤差修正に等しい95万円を微増したなかで、他者は2〜3千万円の大幅増額にて敗れたのである。数字を知るからこその金額であったことは言うまでもない。尤も、予定通り落札したフジタJVもさること、それ以上の幸運を得たのがコバ建設である。傍から見れば、JV解体でフジタから引き離されたコバが、泣く泣く本件事案から撤退したかにも受け止められる。しかし、改めて他者と組んで参加する道を選択しなかったのは何故か。

 勿論、それをフジタが許す筈がない。最低制限価格を知っているであろうコバが他者JVに加われば、落札が万全ではなくなるからだ。つまりは、コバはフジタと組まずとも落札の功労者として、既に利益を得ているとも考えられる。更には、同時期工期のJV工事は2件目以上は請け負えないという条件から都合よく漏れたコバは、次に控える大型事案にも堂々と参加できるオマケが付いた。

敬天新聞社
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吉永 健一

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