練馬区行政に公明党が巣くう。業者の捻じ込み入札情報聞き出し…疑惑満載.4

(2011/09/27)

 全入札参加者が最低制限価格を下回り、仕切り直しとなった練馬区発注建築案件『練馬区立谷原小学校校舎等改築工事』。先だっての6月22日、落札者無しに終わった前回から凡そ1ヵ月後、2回目となる入札が締め切られ即時開札となった。

 結果、前回の1回目に最も予定価格に近い金額を入れたフジタJVが落札者となった。しかし、この落札には多くの疑義が含まれ、加えて、この先の練馬区による公共工事発注の在り方に大いなる禍根を残すものとなった。改めて、同案件の入札経緯が奇妙なものであったかを検証したい。

 当初、落札者無しとなった同案件には、5組の建設共同企業体(4者構成)が入札参加した。潟tジタ東京支店が代表企業となるJVには、コバ建設が第2順位構成員として加わっていた。当然、コバ建設の小林四郎代表の指示のもと、同社執行役員の角田浩が最低制限価格の情報取りに動いていたと思われる。

 他には本紙で別途追求中である菊池建設が、わざわざ西東京市から出張ってきて、練馬区内のBランク業者を従え堂々と代表企業として参加していた。因みに、菊池建設JVはでガチで落札を狙ったようだが、あえなく最下位に沈んだ。

 さて、打切りとなった同案件の公告をやり直すにあたって、練馬区は奇妙な動きをみせた。先ずは、4者を構成員とするJV結成を入札参加条件としていたものを、再公告では3者にと変更したのである。設計変更等を何一つ行なわないまま、説明もなしにJVを縮小しろと命じたのである。これには、4者JVで事業計画を立てていた再入札希望のJVは、抜本的な計画見直しを強いられることになった。

 更に、1回目の入札にて結成していたJVの第1順位と第2順位にあったものは、2回目では構成員となることは出来ないとしたのだ。つまりは、2回目に入札参加したければ、打切り入札に参加したJVを事実上解散せよと、これまた一方的に条件を押し付けたのだ。

 再入札まで僅か1ヶ月の時間的猶予しかないなか、練馬区は業者をトコトン追い詰めたのである。これら理不尽な条件変更に、何の意味があったのか、本紙は練馬区長に2度に渡って質問状を送付したが、回答は得られていない。

 誰もが疑問とする問いにすら沈黙する練馬区であるが、約27億円の同案件は不透明なまま推進される模様だ。その一方で、コバ建設は理不尽な条件変更を素直に聞き入れ、第2順位であったフジタJVから早々に離脱し撤退した訳だが、同判断にも裏事情があるようだ。

敬天新聞社
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吉永 健一

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