練馬区行政に公明党が巣くう。業者の捻じ込み入札情報聞き出し…疑惑満載.3

(2011/09/26)

 練馬区発注の建築工事案件を我が物顔で支配する、練馬区建設業協会の角田浩事務局長(コバ建設=執行役員)。それを長年に渡って支えていたのが、前都議会議員の石川芳明(公明党=当時、都議会公明副幹事長)だとされている。

 都議会の練馬選挙区は定数が6人であるが、公明党は一つの議席を常に確保し、選挙毎に5万票余を集めてはトップ当選を重ねている。トップだろうが最下位だろうが議席の価値に変わりはないが、練馬選挙区の頂点を他候補(政党)には譲らないというのが、支援者たる創価学会のプライドなのであろう。

 この都議の下に12名の練馬区議会議員がぶら下り、練馬行政のキャスチングボードを握り続けているのだ。創価学会の繁栄を望む5万人の有権者を後ろ盾とする練馬公明に、コバ建設(小林四郎代表)が入札情報を聞き出す程に、深く食い込んだ時期は定かでないが、石川芳明が都議現職時代に急接近したのは間違いないようだ。

 特に、担当であった角田浩は、東洋大学出身の石川芳明の後輩でもあり、両名の蜜月関係は練馬建設業界では有名であった。しかし、公明党にあって創価大学出身でない者は、所詮、外様扱いである。散々汚れ役に徹した末に、お役御免で引退となった石川芳明の後釜には、創価大卒のエリート小林健二が納まったことにより、これ迄通りの関係が続くかは流動的となった。

 とはいえ、コバ建設の長年培った処世術(=世渡り上手)と裏情報網(=政・官の取り込み)は今だに健在のようだ。それを改めて業界に知らしめたのが、6月22日に開札された『練馬区立谷原小学校校舎等改築工事』案件であった。同案件は予定価格27億円を超える、練馬区内では隔年発生するかどうかの高額案件だ。

 ただし、同案件にコバ建設は参加していない。それというのも、コバ建設はフジタの建設共同企業体の第2順位者として、5月18日の本来の開札には参加していた。しかし、全入札参加者が最低制限価格を下回り、落札者がなかったが為に仕切り直しとなり、その折にフジタJVから離脱したコバ建設は同案件から早々から降りてしまったからである。

 因みに、落札者なしとなった本来の入札では、フジタJVは最も予定価格に近い金額を示したものの、寸前で大魚を釣り逃がしていた。もし、1回目の入札でフジタJVが落札していれば、入札した他JVの面々からは「どうせコバ(角田浩)が数字を掴んでいたに違いない」と、地団駄を踏んで終わったに違いないのだが・・・

敬天新聞社
www.keiten.net
吉永 健一

敬天ブログ敬天新聞トップページ敬天千里眼