ニチロ(現マルハニチロHD)架空豚肉詐欺事件の背景『裏ポーク商人』飯島健二(飯島商店=茨城)の錬金術(3)

2010/09/23

 コンビニ大手ローソン子会社から、120億円を騙し取った一味の一人として逮捕された一人である岩本陽二(現在保釈中ながら、北海道あたりで呑気に過ごしているらしい)が、実は別の詐欺を働いていた。

 豚肉問屋から騙し取った肉を、右から左へと横流ししたのだが、その曰く付き豚肉を引受けたのが、『裏ポーク商人』飯島健二(飯島商店=茨城)であったことが発覚したのだ。

 この飯島商店は、業界では故買屋として有名で、盗品であろうが詐欺のあがりであろうが、肉そのものが商品となるものなら全て引受けるという。金に忙しい業者が緊急に持ち込んでも、お互い様といった業界の慣例上、9〜8掛けで取引されるのが常識らしい。

 しかし、飯島商店は商品の胡散臭いルートを見抜き、7〜6掛けで買い叩き、何食わぬ顔で通常の販売ルート乗せるらしい。

 業者が扱う豚肉には、この手の曰く付き豚肉『裏ポーク』が常に存在し、それらを専門に扱っているのが飯島商店なのだが、そういった裏事情を知りつつも、飯島商店から購入する加工・販売業者が存在することも、業界の大きな問題といえる。

 飯島商店の売り先には、名の通った大手ハム・ソーセージ業者もいるというが、当然のように「肉が辿った流通の背景は知らなかった」と惚け、飯島商店もまた「買って欲しいというから買って、更に売っただけ」と、飽くまでも知らん振りを決め込むようで、『裏ポーク』の犯罪性を追う当局も、今一歩踏み込めないでいるという。

 飯島商店の存在は必要悪と嘯く連中もいるが、「飯島さえいなければ犯罪は確実に減る」というのが、健全業者の声である。

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