練馬区行政に公明党が巣くう。業者の捻じ込み入札情報聞き出し…疑惑満載.1

(2011/08/12)

『あなたの声で、より良い区政に』。区政に対し具体的な提案や要望、建設的な意見等を区民から募り、現在3期目の長期政権となった志村豊志郎練馬区長の直接指示のもと、担当する所管部署が責任もって対応するとともに、意見等への回答要望があれば速やかに意見者に回答する制度だという。

 その手段は区長への手紙や電子メール、電話やファックスに加え直接来訪する等、生の声を広く拾い上げようと多岐にわたって用意されている。この手の「開かれた行政」を売りにしている自治体は数多あるが、寄せられた意見要望が、しっかりと行政運営に反映されているかは微妙であろう。

 行政トップの人気取りの施策といった意味合いに加え、窓口対応となる小役人にしても、所詮は小市民の戯言程度としか受け止めていないのが実情であろう。ご多分に漏れず、練馬区にしても奇麗事を並べてはいるが、その中身はスッカラカンであることを、本紙は実際に直面することで再確認するに至った。

 練馬区が発注する建設工事の入札については、予てより官製談合の疑いがあるとして追及してきた経緯がある。また、練馬区建設業協会に属する、潟Rバ建設(上石神井3-6-21=小林四郎代表)が官製談合の受益者側であるとの疑いから、実行役と目される同社営業部長(最近、執行役員に昇進した模様)である角田浩の動静も併せ注視してきた。

 その渦中のなか、予定価格約27億円の大型建築工事の入札において、コバ建設が奇妙な動きを起こしたのである。本紙は早速、同件に関する質問を書面にし志村豊志郎区長に送付した。しかし、明確な回答を寄越さない上に、言質を取られまいとしてなのか、はたまた説明出来ない後ろめたさがあってのことか、一声も発することなく殻に閉じ篭もってしまったのである。

 一般の瑣末な意見・要望なら、一応は体裁上にも聞く耳はもつが、都合悪く自身らが疑義の対象になった場合は、頑なまでに守り(逃げ)に入るのである。『あなたの声で、より良い区政に』の通り、本紙の問い掛けをしっかりと受け止め適正に処理したならば、練馬区役所に蔓延る悪貨の部分を断ち切る、これとない切っ掛けとなったであろうから残念でならない。

 今回の件で、今後は受益者の建設業者ばかりではなく、練馬区行政に対しても徹底的な追及が必要であると思い至った。其処で何より胡散臭い立場にあるのが、練馬区議会で自民党(17)に次ぐ勢力を有する、宗教政党「公明党」(12)の存在である。

敬天新聞社
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吉永 健一

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