ニチロ(現マルハニチロHD)架空豚肉詐欺事件の背景『裏ポーク商人』飯島健二(飯島商店=茨城)の錬金術(8)

2011/07/16

 水産加工大手「ニチロ」(現マルハニチロホールディングス)とコンビニ大手「ローソン」の子会社。両社の間には資本関係など当然の如く無く、表立った取引関係も見当たらない。しかし、この大企業を舞台に発生した詐欺事件と特別背任事件が、完璧にリンクしていたことを当紙では報じてきた。

 ただし、両事件とも捜査は既に終了し、ニチロ事件の裁判は最終結審し、方やローソン事件も一審判決が既に下されている。事件の深部まで踏み込んで報じてきた当紙にしてみれば、何とも釈然としない結末である。事実、両事件の新たな被害者やら加害者が次々と涌き出てき、双方の事件とも完全終結していないことは明らかである。

 中途半端な事件終結の原因の一つが、事件を担当した捜査機関の違いにあったと思える。ニチロ事件を扱ったのは警視庁捜査二課であり、ローソンの捜査を行なったのが東京地検特捜部であった。

 警察庁と検察庁の其々が、最高の捜査能力と自負する現場部隊を投入した結果、情報の共有や捜査協力が上手く機能せず、結果として全容の解明に至らないまま幕引きになったと考えられなくもない。

 その捜査当局間のせめぎ合いの恩恵を受けたのが、女優=南野陽子(ケイダッシュ所属)の旦那である金田充史(潟uラウンチャンネル代表)である。本件事件への関与を疑われることなく捜査が終了し、晴れて結婚報告となった訳だ。

 また、事の顛末を写真週刊誌に暴露されたりもしたが、大手芸能事務所ケイダッシュの圧力なりが働いたのか、その後は騒がれる事なく沈静化した。さて、南野陽子の庇護にある金田充史と同様、本件事件に関係しながらも難を逃れた者は多数いる。

 その一人が、食肉卸売「コスモフーズ梶v(熊谷市原島1141-11)の代表取締役=山田邦夫である。山田邦夫は、東京拘置所に収監されている岩本陽二(控訴中)とは豚肉事業を通じた仕事仲間であった。

 また、その先には『裏ポーク商人』飯島健二(飯島商店=茨城)とも繋がっている関係で、本件事件の重要な部分に深く関与する人物である。このコスモフーズだが、平成2年に創業した後、同19年には15億円の負債を抱え経営破綻(民亊再生)をしている。

 即ち、岩本陽二や飯島健二らとは、民亊再生手続きの最中にて豚肉事業の取引関係にあったのだ。民再中は事業活動の継続が許されているとはいえ、様々な制約によって縛られる。営業が侭為らないなか、山田邦夫は裏ポーク界と手を結んだのである。

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