2012年人類の終焉を説く、宗法「庚申会龍神総宮社」貴乃花親方も心酔する辻本公俊(代表)の正体とは? (7)

2011/04/16

 放駒理事長が「日本相撲協会存亡の危機である」と嘆いた八百長問題は、25名の力士・親方の関与を認定し、一先ず決着した。その内、引退・退職勧告の処分を受け入れなかった2力士と1親方が、より厳しい解雇処分となった。

 今後、解雇者が処分不服の訴訟を起こす可能性もあり、八百長問題が完全決着となる日は、まだまだ先のようだ。また、八百長認定の力士が所属していた部屋親方も、北の海・九重・陸奥の各理事は降格処分となり、他14名の年寄もそれぞれ役職を降格、若しくは昇格停止の厳しい処分が下された。

 多くの幕内十両の関取が姿を消し、元理事長北の海に次期理事長候補と目されていた九重が、理事から役員待遇に降格となった現状は、大相撲終焉への序章ともいえる。

 2012年人類終焉を説く宗教法人「庚申会龍神総宮社」の辻本公俊が、八百長問題で激震が走る中、貴乃花理事や白鵬ら大勢の力士を自身主催の節分祭に動員した際、集まった報道陣に「貴乃花の言う通りに改革が進んでいれば、八百長は起こらなかった」と、したり顔で持論を披瀝していた。

 人類終焉は兎も角、大相撲終焉の予言は見事に的中させたと、今頃は得意満面であるに違いない。加えて、以前から貴乃花理事長の誕生を夢見ている辻本公俊であるから、その内に「貴乃花が理事長になれば、人類終焉は回避される」とも言い出しかねない。しかし、最年少理事である貴乃花の早期理事長誕生も、可能性が全くない訳ではない。

 来年2月に理事改選があり、同時に理事長の選出も行なわれる。大本命の九重が役員待遇となったいま、協会の顔として影響力を持つ貴乃花に御鉢が回る可能性は十分に考えられる。更に、今回の処分で空白となった理事の席に、前回理事改選の貴乃花グループ同様、一門の意向を無視して立候補する若手親方が出てくれば、一気に貴乃花理事長の誕生が現実味を帯びてくる。

 問題は、貴乃花に理事長たる資質が備わっているのかである。今回、引退勧告に従わなかった2力士の解雇は、4月14日の臨時理事会にて決定が下された。当然、理事である貴乃花も出席した。ただし、臨時理事会の当日、貴乃花には別の予定があったのだ。

 貴乃花は、13日夜から支援物資を持って宮城県南三陸町を訪問する予定で、協会に支援活動の申請を出していたという。既に一度、貴乃花は協会指導を無視し被災地に入って炊き出しを行なっている。貴乃花と協会の間は震災並に揺れている模様だ。

敬天新聞社
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吉永 健一

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