2012年人類の終焉を説く、宗法「庚申会龍神総宮社」貴乃花親方も心酔する辻本公俊(代表)の正体とは? (3)

2011/03/02

 現代科学の常識を打ち砕きつつ、宇宙の大異変を予言する衝撃の書『2012人類の終焉〜太陽からの啓示〜我々に残された時間はあと5年!?』を執筆したのが、宗教法人「庚申会龍神総宮社」(京都府宇治市五ヶ庄広岡谷2)の辻本公俊祭主代行である。

 事実上のトップを示す宗教法人格の代表理事でありながら、今以って、祭主の座は亡き父親であり創始者でもある辻本源治郎祭主である。超能力者として数々の奇跡を起こしたとされる先代と、何かと比較される辻本公俊祭主代行は、同書籍表題の煽り文言を見る限り、預言者を気取っていることが伺い知れる。

 『2012人類の終焉』は第1〜15章の構成となっており、その内容は《世界最古の文明は日本の縄文文明−人類のルーツは縄文日本人》《古事記・日本書記は偽書》《聖徳太子は天皇になれなかったので仏教を広めた》《進化論は大嘘−ヒトはサルから進化したのではない》《世相の乱れが地球の脳波を狂わせた》など等、最後には「悪い予言は、はずれるために予言される−2012年に何が起きるのか?回避するにはどうしたらよいのか?」と、結ばれている。

 さて、平成18年に出版された『2012人類の終焉』は、全国書店で販売され大ベストセラーになったという。因みに、一般的にベストテラーといえば10万部といわれていることから、最低でも数十万部以上は売れたと思われる(本好きの私であるが、残念な事に全く記憶にない)。又、人類の終焉を説いた同書籍の内容からすれば、来年が正にその年となることから、今頃は販売部数が再度伸びていると考えてもおかしくない。

 しかし、幾つかの書店を見て回っても、同書籍を書棚に発見することは出来なかった。尤も『2012人類の終焉』を大々的にアピールしている庚申会龍神総宮社でさえ、ホームページの更新が1年以上無い状態である。少なくとも、危機を煽りまくった辻本公俊祭主代行には、著者としての文責を果たす意味からも、危機は回避されたのか、やはり人類の終焉は間違いないのか、若しくは庚申会龍神総宮社の信者ならば助かるのか、何らかのコメントを頂きたいものだ。

 さて、信者であるかないかは別とし、辻本公俊祭主代行に心酔していることは間違いない貴乃花親方は、協会理事の立場から例の八百長事件の対応で四苦八苦している状況だ。奇しくも、中止となった大阪場所は、庚申会龍神総宮社から稽古場の提供を受ける大事な場所だったことから、貴乃花親方もさぞや傷心のことであろう。

敬天新聞社
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吉永 健一

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