北里大学放射能問題

(敬天新聞5月号)

 東北大震災の津波により、三陸の大船渡市の北里研究所・北里大学海洋生命学部も被災し大打撃を受けた。当学部の生徒達は相模原市の北里大学相模原キャンパスでは授業を実施することになった。海洋生命学部の女子生徒が今も尚、行方不明中である。この女生徒の「生死」に関して、柴忠義理事長の口から信じられない言動が出たようだが、これは本紙に記述するのもおぞましい卑劣な発言であるので割愛する。

 ところで東京電力の原子力発電所からの放射能漏れが東京都に及ぼす影響について、連日マスコミが大騒ぎしているが、東京都内にある放射線物質について報じるところはない。新しい情報を頂いた。

 北里大学が放射性物質の全学部一斉調査を実施した際、白金キャンパスにある生命科学研究所生物機能研究室の高橋洋子教授の研究室から放射性物質である「劣化ウラン」が、ラベルが貼られていない容器に入れられて二〇グラムも保管されていた℃鮪タが発見された。

 この驚愕の事件には厳重な絨口令が敷かれた。

「劣化ウラン」は重金属であり、他の重金属と同様に重金属中毒の原因となります。さらに「残留放射線による被曝」の危険性もある。イラク戦争でも「劣化ウラン弾」が使用された。白血病の発症や奇形児の出生が増加する「殺戮兵器」だ。

 現に劣化ウランが発見された研究室の高橋洋子教授は、体調を崩し一時休職し復帰した今も体調は相変わらずとのこと。本来なら北里大学は、教職員の健康、および万が一の「港区白金近隣住民の被曝」に直接関わる問題について事実を公表し、責任を持って安全策を講ずる義務がある。

 この劣化ウランについて、文部科学省だけには、密かに、事実を矯小化した報告書を提出して辻棲を合わせ、関係者には厳しく絨口令を強いて、本紙でも既報の「放射能物質トリウム」と同様に学内には有耶無耶れている。

 東京電力福島第一原子力発電所の放射能漏れが問題となり、世間も放射能についての認識を新たにしている時、「生命科学と医療科学を学ぶ総合大学」を標榜する北里大学・北里研究所が自らの放射能漏れを隠蔽し続け、許される筈がない。

 これについて、今後も被災地にある十和田国際カントリークラブでの、接待する側の建設会社「福寓組」と柴理事長のゴルフ関係の話について、「鹿島建設ネタ」も含めて詳しく報じていく所存である。

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