社主の独り言(辛甘口)

(2010年9月 157号)

▼参議院選挙は民主党の惨敗で取り敢えずホッとした。後は小沢の起訴相当を祈るだけ。たった十ヶ月で―野党の話は聴かない・国民が望まない法案をゴリ押し・社会主義国家への舵取り―と民主党の本性が見えてきた事が国民に恐怖感と失望感を与えたのではないか。そういう意味ではネジれてよかった。
 日本の場合、与党は常にギリギリ人数の方がよい。大勝すると勘違いして直ぐ驕り昂ぶるから。初めて政権を取って一年も経たないのにこのザマだもんなー。でも政権を取ったから見えた本性だったわけで、やっぱり政権交代は意義があったという事だ。
 それにしてもあれだけ汚れた小沢自身を担ごうと言うのだから矢張り人材がいないんだなぁー。鳩山だって嘘と軽口で世界中から笑われ、国民を振り回し、議員を辞める、と言った筈なのに、いつの間にやら撤回しキングメーカー気取りでハシャいでいるし、片や菅内閣は野党感覚、市民運動感覚から抜け切れてなく、理想論ばかりで責任感がない。
 市民運動は一部の弱者救済的運動だから人権、平等を謳いながら権利の主張をしていけばいい。又野党は理想論、机上の空論を訴えればいい。ところが政権与党は国民全体の権利と共に義務遂行の現実も考えなければならない。加えて政治主導等と言う出来もしないハードルを上げてしまった。
 制度、政策作り、技術、技能、という分野においては完璧に官の方が上であることは日本中の人が理解している。政治の役目は全てに対する監視の目である。その監視の目が殆どの分野で買収若しくは癒着しているから国民は困ったのだ。人がやる事だから、完全完璧はありえないが、腐り過ぎた自民党から、青い民主党に期待したが、思ったより中身が赤過ぎた民主党にまた国民は困っているのだ。
 世界中の何処を探して、自国より周辺国に気を使いながら政治をやっている国がありますか。 先ずは自国民の幸福論防衛論でしょう。
 歴史は多くの悲劇を産み、乗り越え、繰り返して来た。戦いは愚かであると誰もが知っていながら何千年も繰り返され、今現在でさえ何処かで殺戮が行われている。
 しかしそれは必ず国の利益が絡んだ侵略戦争であったり防衛戦争であったりする物で、意味のない戦争と言うものはないだろう。生物の食物連鎖と同じである。襲われない為に防衛する、或いは、食う為に襲う。そんな過去を経験していない国は世界中何処を捜してもないだろう。
 そんなに近隣諸国に謝り続けたいなら民主党のマニフェストの中の優先順位第一位に「私達は中国、韓国、北朝鮮に謝罪と反省の日々を繰り返し、訴えられたら個人補償もします」って載せてから信を問うたらどうだ?
 綱領もない政党は本当は与党になる資格はない。何故なら党員の考え方に主たる目的の一貫性がないからだ。マニフェストに耳障りのいい嘘ばかり書いて当選されたら堪らない。これで外国人参政権付与法案の提出はないだろう。

▼選挙期間中にも拘らず裁判所の前でハンドマイクを持って怒鳴っている一団がいたので話を聴いていた。
 中国人の泥棒集団が指名手配されて、ある日警察官に見つかったら、逃げ場を失い、警察官を轢き殺して逃げようと突進してきて、危険を感じた警察官が発砲したら運よく犯人に当った。普通ならそこで一件落着なのだが、この死亡した泥棒犯の親が臆面もなく日本政府と警察官を訴えて来たという。
 一審、宇都宮地裁も、二審、東京高裁も厚かましい中国人の訴えを棄却したのだが、何故か最高裁が高裁へ差し戻したというので「地裁、高裁の判断は全く間違いではない。ブレるな、自信を持ってもう一度棄却せよ」と演説していたのだった。
 その通りだ。他所の国へ来て泥棒を繰り返していたと言うから言語道断。もし中国で繰り返していたら間違いなく死刑になるような輩だ。日本では捕まってもせいぜい四、五年と舐めているのだろう。
 大体、外国へ犯罪をしに行って、見つかったから殺そうとした人間が逆に射殺されたら、親として誤りに来るのが当たり前で、どの面下げて訴えを起こせるのだろう。
 日本人の場合、紛争地域に旅行に行って、全く関係なく捲き込まれて死亡した時でも、親は遺体を引き取りに行った場合、相手国に対しても自国の日本人に対しても「お騒がせ致しました」と謝罪する。相手国で犯罪をしたとなれば、親は人前にさえ出ない。これが日本人である。責任を取る日本人の姿である。
 厚顔の中国人と決定的な違いだ。この十年の中国の経済的発展に、日本の技術やODA資金がどれだけ貢献していることか。しかしその事実を中国は正確に国民に教えない。それが中国なのだ。
 その一方で全世界の中の死刑執行の九〇%は中国で行われているのだ。試しに「死刑 中国」とインターネットで検索してみればよい。つい最近も刃物を持って女性を人質に立て篭もっていた犯人の傍に近寄って行った女性捜査官が隙を見て躊躇もなく犯人を射殺した映像が流れていた。
 人の命に対する重さの評価が余りに違うのだ。だから他所の国に対して行った迷惑行為も余り悪いと思わないのだろう。この国にしてこの厚顔有り、とでも言おうか。こういう国にはハッキリと物を言わないと駄目なんだ。警察官の行為は正当防衛以外の何物でもない。最高裁といえども、こういう犯罪者に相手国への配慮や自国の遠慮など要らない。

▼Kさんという人がいる。実名で書きたいのだが、税務署に誤解や期待を持たせてはいけないのでKさんにする。とにかく顔が広い。最初に出会ったのが何処だったか忘れたが、確かある親分の何か記念パーティだったような気がする。色んなそういう場面で必ず一番上座に座り、一番最初の来賓挨拶をするのだ。それだけ主催者と深くて濃い、そして強い立場なのだろう。しかし風体といい、話の中身といい飄飄(ひょうひょう)として笑いを誘うのである。
 そのヘアースタイルだが極楽鳥の羽根を逆立てたような雰囲気で、もし私が名付けるとしたらヘブンバードカットとでも言おうか。この人の飲み方がまたかっこいい。いつも何人か連れて歩くのだが、その何人かも一人一人がそれなりの猛者なのに、必ず自分が請求書以上の金を置いていく。あれじゃ店は痺れるねー。どういう付き合いかどういう繋がりか知らないが、成金から古参まで相談に行くみたいだ。
 西から東までK軍団はいる。何が本業の人かは良く知らないが、飲み方がかっこいいのだけは超一流で、恐らくこの話、Kさんを知っている人なら異論はないだろう。
 もう一人飲み方で名前を挙げたい人がいる。ヒヨシさんだ。この人の芸達者と話術は凄い。流石、東京生まれで、その身の熟し、所作が粋で、着物を着てきたら侍然とした動きをされるし、スーツを着てる時は帽子も着用、ボタン、ハンカチーフにまで拘り、如何にもダンディなのである。
 その話術に常に笑いがあり、その瞬間、周囲を幸せにする。ゴマをする、ヨイショをする、とは全く違うが、その場を和やかに一緒にいる人を気分よくするのだ。例えて言うなら今はいなくなったが高級宴席に侍って芸と話術で座を盛り上げる幇間の雰囲気を持つ粋な伊達男という感じかなー。切れのいい支払いと共にスパッと店を去る姿が、より印象付けるのだ。
 両者とも日本人が忘れてしまった男気を毅然と持ってる人である。学ぶべきこと多々有り。

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