社主の独り言(中辛)

(敬天新聞6月号)

▼政治が変わる、制度が変わるということを、理解はしていた心算だが、こうも全てが壊れると、庶民はどう動いていいのか全く解らない。政治を動かしている奴等は、食い扶持が保障されているから気楽なもんである。鳩山に哲学がないから混乱を招くのである。こんな軽い総理は世界中探してもいないだろう。あの場当たり的に出てくる言い訳を、どう解釈するのか。自分から言わなくてもいい五月決着説や、何も無い腹案説など、この男は物の道理が全く分っていない。小沢の言う神輿は軽い方がいいという言葉を地で行っているだけである。
 考えてみりゃ首相に選ばれた当初、浮かれて新婚旅行か何かと勘違いして三流タカラヅカ出身女房と大見得を切って旅行し捲りの、出捲りの、と大騒ぎしていたが、最近はすっかり影を潜めたなー。ああいう出しゃばり女は日本では受けない事を落合監督の女房やサッチーが証明していた筈なのに困ったものだ。
 文化や伝統というものは一朝一夕にできるものではない。日本では人前で夫婦がイチャイチャしたり、見世物的に仲睦まじく演じるのは好まれない。外人がやるから、とか外人が似合うからとか物真似的にやっても日本人に似合わない物は似合わないと言う事を自覚すべきだ。そこら辺の無知なバカ者が流行として取り入れたとしても、大人が取り入れるものではない。イチャイチャは誰もいない所で、家の中で、布団の中でやるものである。日本人は。
 鳩山(名前が出てこない、その位、存在感がない。いや俺の認知症の始まり?)は首相でありながら、地方の行政首長と会う時でも、どっちが偉いのか分らない。田舎の町長と会う時でも、ヘーコラしている。恥ずかしい限りだ。昔なら町長側は直立不動だろう。自分で首を絞める軽い発言にプラスして、百方美人の性格と、ポリシーやビジョンを持っていないからだろう。こんな男が日本の代表だもんなー。恥を知らなくなった今の日本じゃこんなものかね。小粒になったなー。
 昔から経済は一流、政治は三流とは言われていたが、昔の政治家は信念を持っていたような気がするけどねー。皆からどうしても総理になってくれと言われても「器じゃない」とガンとして受けなかった人もいた。総理を受ける以上、しっかりした国家観を持って国民を引っ張って行く勇気を持ってくれないと。フニャフニャした「友愛です」とか、根拠もない東アジア共同体とか、この男には凛とした様がない。
 やれるかやれないか、自分で自分の才能ぐらい分るだろう。ただ名誉が欲しかった、というんじゃ国民は堪らない。それにしても民主党の政治は酷い。明らかに日本の解体を狙っているのじゃないか。日本国民にとって何一つ利益のない外国人地方参政権を無理やり通そうとするし、これは国民の八割以上の反対で法案提出を控えたものの、参議院選挙で過半数を獲ったら国民の声など問答無用で実行するのは明らかである。山岡賢次などはハッキリと宣言している。
 もう一つ許せないのが、子供手当ての中身。何で外国人の子供まで面倒みなきゃいけないんだ。今一意味が分らなかったので役所に聴きに行ってきた。説明によると一年以上のビザを持って滞在している外国人の子供が対象で、その子供が日本に一緒に来ている場合だけでなく、祖国に残している子供に対しても、日本人の子供と同じように子供手当てが出ると言うのである。何でこんなことをする必要があるんだ?
 日本に連れて来た子供達は認める、ならまだ分るが外国にいる子供まで認めるから故意に養子縁組や嘘までつく奴等も現れるのだ。今後は子供手当てを目的に上陸してくる外国人が増えるだろう。
 役所の話だと十人ぐらいなら簡単に受け付けられると言う。エジプトでは大学教授の給料が子供手当てと同じ一万二〇〇〇円というから、十人養子を作って出稼ぎに来たら大きなビジネスである。こんな連中が必ず現れるだろう。
 馬鹿な政策を決めたものだ。自分で生んだ子供ぐらい自分で育てろ。大昔からそうだったし、戦前、戦中の厳しい時も、戦後になってからも、日本人はずっと自分達で自分達の子供は育ててきた。過保護にするからバカ者が増えるんだよ。
 小沢一郎は自民党時代、金権政治の中枢にいて、政官業民癒着、贈収賄の中心にいた一番汚れた男だった。当時の野党から見れば一番相容れない男の筈だったのに、今、小沢一郎の側近にいるのは、日教組出身者、労働組合出身者である。政権を獲れさえすれば主義主張は関係ないのか。
 主義主張というのはあくまで政権を獲るまでの都合のいい手段でしかないのか。鳩山総理の選挙前の「最低でも県外」等がいい例だが、この民主党の混合マッチ、中でも小沢側近の組み合わせが不思議でならない。
 小沢の側近使い捨て、仲間捨ては実績が証明している。あの冷徹さが小沢の真骨頂である。社会主義、共産主義に近い考えをしている組合出身者が小沢と組めるという事は、小沢が基本的に共産主義的な考えを持っているか、共産主義的な考えを持つ者も金権主義の前では土下座をする、ということかだろう。だが小沢自身は権力に固執しているだけで特段の主義主張を持っている訳でもない。だからこそ組む相手は誰でもいいのである。
 小沢には日本人以外の血が流れているのではないか。中国、韓国での日本人を貶める発言や皇室に対する軽視発言等は、まともな日本人なら考えられないことである。民主党の支持率が二〇%を切る状況になり、その大部分は小沢の負と鳩山の間抜けぶりだと分っていても、他人の噂も七十五日と言われる日本人気質を読み切っているのか、舐め切っているのか、一向に辞める気配はない。
 同じ辞めないでも内容は全く違う。小沢が国民を愚弄し驕り昂ぶっているのに対し、鳩山は単に状況が読めない。今流の言葉で言えばKY(空気が読めない)だけなのである。一般人は東大出と言えば頭がいいから何でも出来ると思い込み、尊敬するんだけど、学歴って必ずしも、その地位や実力と一致しないんだね。

▼事業仕分けはいいねー。三兆円減らす目標が、実際は六〇〇〇億円だったとかパフォーマンスだとか言う人もいるが、癒着関係だった自民党では絶対に出来なかった事だから、これだけは唯一民主党の大ヒットである。
 癒着、腐れ縁、天下り、渡り、と国民の知らない所で無駄な金を使っている実態が暴かれて素晴しい。しかしよくもあれだけ権益を考えるもんだね。あの無駄や贅沢を全部暴き、廃止や削減を履行したら本当に三兆円になるかも。呆れて物の言えないような利権構造もあるし、全ての独立法人や外郭団体を徹底的に調べた方がいい。
 自民党の老害患者は今やらなきゃいけない事は「去ること」。若い自民党議員は癒着や柵はそんなにないだろうから、俺達だって事業仕分けは出来たのに、の思いはあるかも知れないが、自民党ではやっぱり出来なかった。野党出身だから出来たのだ。
 これだけ民主党支持が落ちても自民党支持率は上らない。その理由は国民が何故変化を求めたかを未だに理解していないからだ。その証拠にこないだ議員になったばかりの小泉進次郎辺りを「顔」にしている。昔の自民党の搾りカスのような者ばかりしか残っていない。弱い者の寄せ集まり、官と切れたら何も政策が出来ない(今まで勉強してきた経験がない)。こんなイメージの自民党には誰も票は入れないだろう。
 先日、競輪が事業仕分けの対象になっていたが、競馬はこれの何倍も利益が出ている訳だから、もっと仕分け甲斐があるだろう。それに競艇なんか何故か民間が長い間独占的に経営を行い、自動的に日本財団に金が入り、それを勝手に配っているけど、これ等も、もうそろそろ仕分けていいんじゃないの?
 しかし、その配布先に民主党の仕分け人議員が理事長やっている事業団もあるって聴いたけど、まさか、自分の所は省くんじゃねーだろうなー。
 宮崎の口蹄疫事件も酷い話だ。空気感染するウィルスなら、直ぐ拡がることは分っていただろうに。赤松なんか情報が入った後に中南米へ視察という名の遊びに行ってたんだろう。未だに政権与党になったという自覚がないんだよ。赤松自身が浮かれ病なんだよ。口蹄疫では封じ込めに成功した例で韓国、失敗した例でイギリスと参考にすべき教訓があったじゃないか。
 今回の被害拡大は明らかに人災。真面目に畜産をやられた人は本当に迷惑な話である。今は他人事で見ている災難も、いつ自らに降りかかる災難になるか分らないので危機管理は常に心掛けが必要である。『過ぎたるは猶及ばざるが如し』は国防・防災には不要の諺≠ニいう事を政府は強く認識すべき、である。

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