大潟村あきたこまち偽装米ついに詐欺確定?

(敬天新聞6月号)

大潟村あきたこまち偽装混合米

 大潟村あきたこまちの偽装混合米について、昨年の春〜夏にかけて報じていた訳だが、新たな事実が判明したので以下に公表する。なお以前の記事で、この偽装混合米事件が表沙汰にならなかったことをこう報じた。
――秋田県大潟村の「大潟村あきたこまち」はあきたこまちの中でも有名なブランド米となっている。ところが数年前、大潟村あきたこまち生産農家が生産し、首都圏に流通していた「純・大潟村あきたこまち・一〇〇%」であるはずの商品が、実は秋田県産ではない千葉・埼玉・茨城・福島の各県産の米の混じった「混合米」であることが判明。
 よって都内の卸売商社から「大潟村あきたこまち」を仕入れていたスーパーや企業の食品部門から商品の返品と取引停止の申し入れが相次いだ。大潟村の生産者農家や組合に対し、全幅の信頼をおいていた都内の卸売り商社としては寝耳に水だった。いきなりの偽装米トラブルに見舞われた卸売商者の女性社長は、怒りに震え、詐欺罪で椛蜉ヱコ農友会・椛蜉ヱコ同友会を告訴した――
 とりあえず、ここまでは間違いない。しかし、「その後、卸売商者の女性社長は3,470万円の示談金を受け取って告訴を取り下げた。これで『大潟村あきたこまちの偽造米詐欺』事件は立件されなくなる。示談金を受け取って、自分さえ儲かれば『詐欺』の事実を隠蔽し、犯罪を犯した大潟村の悪徳生産農家をのさばらせていいのか?」という当紙の考えの元が間違っていた。
 女性社長は金を受け取って示談などしていなかった。秋田県警に対し、徹底的に大潟村を捜査し逮捕せよと言い続け秋田県警と検察が今も捜査を続行させていた。
「女性社長が金をもらって示談し、告訴を取り下げた」という話は小池詔二なる者の証言だった。しかし、事実が判明し小池詔二は今、もう大嘘をついていた本紙に顔向けできずに雲隠れした。

首都圏物流センター・小池詔二

 ところで、小池詔二であるが、もう六〇歳をゆうに超えながらも、分別のつかない幼稚な頭をしているらしい。本紙に対して、この女性社長が告訴を取り下げ、示談金をせしめたという話をしたのは、本紙の糾弾によってこの女性社長をやっつけたかったからだろう。
 小池詔二は女性社長の経営する商社に正社員として雇われていた事もあった。独立し商売もしていたが商才のなさから何度か倒産もしていた。
 この「秋田県大潟村あきたこまち」ビジネスをはじめる切欠は以下の通りだ。
 女性社長の会社内に机を一つ置いて、ブローカーみたいな商売をしていた小池詔二が、起死回生の巨額ビジネスとして大潟村あきたこまちの首都圏での販売促進の仕事を開拓してきた。
 なぜこのような話が小池詔二に回ってきたかといえば、当時の「秋田県大潟村あきたこまち」は、今のように超有名ブランド米ではなく、単に東北地方のイチ銘柄の一つだった訳で、大潟村の人たちも首都圏における流通網を探しており、小池詔二のビッグマウスに期待をしたわけだった。
 取引を始めるには、小池詔二のようなブローカーでは、生産者の大潟村としても心もとない。よって、大潟村の米生産企業「椛蜉ヱコ農友会・椛蜉ヱコ同友会」から、女性社長の卸売り商社が仕入れ、女性社長の持っている販路に流通させることになった。
 そして、小池詔二の机一つの個人商店「首都圏物流センター」は、大潟村からの出向として卸売商社のデスクを一つ使用していた。
 卸売り商社のもつ販路を大活用でき、そして、大潟村開拓農家の人々の努力も実り「大潟村あきたこまち」の味が各地で認められるようになり、大潟村あきたこまちは一代ブランドとなった。

大潟村同友会の「中卸飛ばし」

 ところが、大潟村あきたこまちがブランド化してくるにつれ、今回の「混合偽装米詐欺行為」を予見させるような、椛蜉ヱコ同友会の悪質な抜け駆け行為が目立つようになってきた。
 どういうことかというと、卸売商社が大潟村あきたこまちを卸売りしている企業の食品部門などに直接訪問して、「(商社など通さず)おらっちの米を直接取引してけれ」といった朴訥な秋田弁による「中卸飛ばし」という米業者ならず、どの業界であっても、やっちゃいけない御法度営業の不当行為である。
「中卸飛ばし」は法律的には自由な商行為として取り締まれない。しかし、「卸問屋」や「商社」という商習慣のお陰でビジネスが成り立っている者が、商機有りと見た途端、いきなり義理をすっ飛ばして、直接取引という形で、問屋や商社が今まで築いた販売網を横取りすることは倫理的に許されるものではない。

いよいよ詐欺事件として確定か

 そんなことがあってから暫らくして、大潟村あきたこまちの偽装混合米のクレームが生じた。そこから先は前記の通り。
 女性社長は椛蜉ヱコ同友会を告訴した。そして、「大潟村あきたこまち」自体の仕入れをやめると宣告した。
 すると、椛蜉ヱコ農友会の代表者がすっ飛んで謝ってきた。
「実は混合米といわれた『大潟村あきたこまち』の一部は、うち(農友会)のものなんです。どうかご勘弁を」という。また、仕入れ停止はしないでくれ、と懇願する手土産も持ってきた。
 卸商社が多額の米を売り掛けで仕入れるには、生産者側に売掛金未回収のリスクがある。よって米の巨額取引の際、仕入れる側が生産者に何らかの担保を差し出す。卸商社は女性社長の持っていた土地に、生産者からの三〇〇〇万円位の根抵当権を設定することで売掛金の担保としていた。
 女性社長に「大潟村あきたこまちを仕入れ停止しないで欲しい」と懇願するため持ってきた手土産は、その根抵当権設定登記を設定者たる大潟村生産者が登記抹消をした後の登記簿謄本だった。
「根抵当なしで無担保で取引しますからどうか継続して下さい」というのが生産者側の誠意だったってことだろう。
 そこまでの誠意を見せるならと、女性経営者は一度は示談に応じようとしたそうだ。しかし、相手の不誠実な態度が透けて見えたため、示談は御破算。女性社長は秋田県警五城目署に告訴状を再度提出した。告訴状を受理したものの所轄の動きは遅く、女性社長はしつこく捜査を迫った。今年の春に入って、捜査関係者の入れ替えが行われた。そして新しい担当者は正義感から捜査に意欲的だそうであり、今現在、遅ればせながらも、この「秋田県大潟村あきたこまち偽装混合米事件」は詐欺事件として、そろそろ実りを迎える頃だそうである。

小池詔二の恐喝「教唆」の未遂

 因みに、この話を本紙にタレ込んできた小池詔二。本紙に対しては、自分だけ示談金をせしめて詐欺を隠蔽する商社も許せず、また混合米という米ビジネスにとって許されない悪徳をした大潟村あきたこまち生産者達をこのまま看過することは日本の米ブランドの崩壊につながる%凾ニ憂国の志を述べて糾弾を懇願してきた。
 ところがである。小池詔二という男、大潟村あきたこまちの偽装混合米が発覚し、卸売商社が各卸先から取引停止を言い渡され困っていた時に、女性社長に対してこう唆したそうである。
この偽装混合米事件をネタに、マスコミや業界紙を扇動して騒ぎにすると言って、大潟村に掛け合いしましょう。二億は獲れます
 女性社長は、「バカ言ってるんじゃないわよ!」と一喝したそう。
 小池詔二が今どこで何をやっているかは、知ったところではない。しょせん六〇過ぎのその日暮らしブローカーにろくな人生は待っていまい。この馬鹿が義憤に駆られたと言って、本紙に情報提供してきたワリには、暫らく後にはキレイに音沙汰なくなってしまったのも今は理解できる。
 宛てにしていた女性社長の参加がなくとも、本紙がこの偽装米問題を大糾弾すれば、本気で億単位を大潟村生産者からせしめられると思っていたのだろう、きっと本気で億単位の儲けを描いていたはずだ。
 しかし、本紙が糾弾を始めたものの、以外に長期戦になりそうな模様が見て取れ、となれば本紙に最初についていた嘘もいずれバレるリスクも生じ、焦燥に駆られたのだろう。しょせん根無し草のブローカーだから、ヤバイと判断し、どこへともなく消えていったというわけである。
 途中から、シラフになれば「うーん。やっぱり億単位の金って、そうそう気前よく払うヤツなんていないよなー」って気がついて無駄だと分ってトンズラしたならまだ利口だ。こういうヤツは、自分の持っているカスネタが世界唯一無双のアンタッチャブル情報だと思っている可能性もあり、もしかしたら未だにどこかの安居酒屋で第二の恐喝計画を練っていないとも限らない。


(財)穀物検定協会による当該あきたこまちの鑑定結果⇒大潟村あきたこまちに非ず

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