サンケイビル・「ルフォン宮前平」―土地有効活用「共同事業に関する覚書」― 

2009/10/01

ルフォン宮前平

 東急田園都市線「宮前平駅」を降りて南に横断歩道を渡りローソン横の坂道を上ると大小の看板、黄色い建設反対の無数ののぼりが目の前に広がる。都内のマンション密集地ではなく郊外の現場なのに異様な光景である。サンケイビルの「ルフォン宮前平」が周囲に拒否されているのが一目瞭然である。まぁ、長い年月を宮前平駅前で暮らしていた家庭が不動産業者の罠に嵌り困っていたのを更に騙し弱みにつけ込んで買い叩いた会社だから仕方あるまい。

 サンケイビルルフォン宮前平建築しているこの宮前平の一等地を狙って、野村不動産が近づき、裁判経済封鎖で前所有者を雁字搦めにして、前所有者の関連した事業まで破綻寸前に追い込み、同時に国税庁を煽って公売を掛けさせて自宅を含む1000坪の土地の引渡しを迫った。

 契約や取り決めを反故にする野村不動産に頑強に抵抗を続けていた前所有者だが、兵糧攻めに疲れ果て要求に屈しようとする時にエリアリンク有効土地活用の共同事業を持ちかけ、エリアリンクからの共同事業の資金提供で前所有者は公売を切り抜け、野村不動産の策略から逃れかけた――のが前回までの話だった。

 エリアリンクは簡単な「共同事業に関する覚書」の締結で5億を超える資金を容易に提供してきたが、上場企業とはいえ野村不動産のような東証一部上場ではなく新興企業株式の公開市場・東証マザーズ市場の会社である。よくもポンポン金を出すものだと、前所有者はエリアリンクの気前の良さと資金力に驚かされたものだった。

エリアリンクの土地有効活用共同事業(コンテナ利用の収納ビジネス提案?)

 この「共同事業に関する覚書」は、簡単に言えば、エリアリンクが前所有者たちの不動産を利用して土地有効活用共同事業を行わせてもらう当然の条件として、エリアリンクは前所有者の国税の肩代わりと野村不動産との売買契約を解除するための違約金や裁判を争う資金などの支払いを約束した、という証拠≠ネワケだ。

 単なるコンテナ屋からマザーズ上場したエリアリンクの提唱する土地有効活用の共同事業といえば――お得意のコンテナボックス商売のハローコンテナ、収納商売のハローストレージやらハロートランクといった更地にコンテナをドスドス置いて、一般家庭の押入れに入らなくなった衣類・家具などを預かる――「収納商売」がメインであり、前所有者にも似たような「共同事業」をプレゼンテーション」したのだろうか?と思ったがそうでもなかった模様。

 エリアリンクいわく総額13億3600万円までの予算を組んでいるというものであったが、条項の中ではデベロッパーを決めて土地有効活用共同事業と定めていてもエリアリンク自体が(コンテナ屋であってマンションメーカーではないため)マンション事業の実績もないようなので大丈夫なのかと前所有者にも不安はあったようだ。

 林社長にしても「地上げは世の中に必要な『必要悪』である。」などと平気で言うから“本音で言う正直な会社”なのか“ダークな部分を隠そうとしないそれなりの会社”なのか前所有者には判断できなかった。しかし、約束を守って税金も完納して公売の問題も解決したのは事実であるし、前所有者もこの「覚書」に従って野村不動産との売買契約を解除してエリアリンクとの共同事業を実現するために、野村不動産との裁判を戦ったのであった。

 当時は、エリアリンクも日の出の勢いで不動産流動化事業に取り組んでいた時で、資金面は潤沢な時であったし、実際にこの時点では本当に土地活用のための共同事業を行うつもりもあったのかも知れない。

 ちなみに、平成17年当時のエリアリンク株価は3月に最高値の9万円をつけ、一時は7万円を割ったが翌年の2月3月4月と8万円台を維持してこの一年の期間がエリアリンク株価史上最高値の期間であった。だから、この「覚書」を作成した時は鼻息も荒いし、資金も豊富なはずである。

 サンケイビル・「ルフォン宮前平」―土地有効活用「共同事業に関する覚書」― ≠ナは、以下の画像に関する説明をエリアリンクと子飼いのトラストスペースに関わる背景も交えながら説明する。

≪参考までに、以下、「共同事業に関する覚書」―クリックで拡大≫

サンケイビル・「ルフォン宮前平」―土地有効活用「共同事業に関する覚書」画像@

サンケイビル・「ルフォン宮前平」―土地有効活用「共同事業に関する覚書」画像A

サンケイビル・「ルフォン宮前平」―土地有効活用「共同事業に関する覚書」画像B

サンケイビル・「ルフォン宮前平」―土地有効活用「共同事業に関する覚書」画像C


(つづく)

エリアリンク株式会社(東証マザーズ株価コード8914)

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