2009/10/06

東急田園都市線宮前平駅横断歩道を渡りローソン横の坂道を上ると大きなクレーンの手前に大小の看板、黄色い建設反対の無数ののぼりが石垣の上から下の土手まで立てられた毎回お馴染みのサンケイビル・ルフォン宮前平の建設現場である。
農村特有の地縁血縁で強く結びついたこの地区で、旧家が不動産業者の罠に嵌り困っていたのを弱みにつけ込んでサンケイビルが買い叩き、このような反対運動に発展している。宮前平は駅の北側は、東急不動産・東急リバブルなどがいっせいに分譲地を開発したので、同時期に分譲地を購入した新興の住民ばかりなので、お互い新入りさんとして心配はないが、南側のこの地区は昔からの地主ばかりだしマンションも地主の賃貸用が多く分譲のものは少ない。
サンケイビル・ルフォン宮前平の現場に400年続く旧家があり駅至近の1000坪の自宅周辺の土地を野村不動産に目をつけられ、法律的に且つ経済的に締め上げて前所有者に土地の引渡しを迫ったが、共同事業の資金提供で問題を解決した味方の(はずの)エリアリンクから勝訴後二審も有利に進む前所有者に罠の競売を掛けられたのが前回までの話だった。
前所有者は、「スペーストラスト」の言葉を信じて待っていたが、あれほど前所有者の事務所に出入りしていた、佐久間取締役もばったり顔を出さなくなった。佐久間氏が来ないのは決算の準備に忙しいのだろうと思い、決算発表までの辛抱だと待っていた元所有者にエリアリンクの新聞記事が入ってきたのだった。
「エリアリンク:フリージャーナリストや総会屋からの恐喝で警察に即刻通告、逮捕に」
エリアリンクは過去に、元暴力団幹部が運営する会社との過去の取引を示す内部文書をめぐってフリージャーナリストや総会屋から恐喝未遂を受け、一部新聞で報道された。
エリアリンクの荒っぽいダークな仕事について、前所有者は常づね恐いなと思っていたが、この新聞記事を見た時はさすがにエリアリンクの闇の部分の深さに心底おどろき関わりを絶つことの重要さを再認識したものだった。
恐喝未遂事件後、エリアリンクのIRでは「当社は被害者という立場ではありますが、株主の皆様、お客様、関係者の方々には、多大なるご心配をお掛けしましたことを心よりお詫び申し上げます。当社では今後、上場企業として更なるコンプライアンスの徹底を行い、皆様のご期待にそえるよう役職員一丸となり業務に邁進いたします」との声明を出していたが、逆に金融機関に反社会的団体との交流を知られることとなり一段と融資の引き上げ、貸し剥しを受けたようだった。
その後、エリアリンク本社の方は決算発表も無事に済んでいた。それに反して、宮前平の事件は、エリアリンクから自宅の競売の取下げをしてくることも佐久間取締役が前所有者の事務所に訪れることもなかった。
その頃はトラストスペースから星野社長よりも船坂取締役が頻繁に前所有者の事務所に訪れるようになっていた。一方、エリアリンク佐久間取締役の「監査法人に対するポーズで競売に掛ける」という発言に、各方面の人間が前所有者に疑問を投げかけた。
前所有者の顧問税理士も「ポーズだけの競売」というエリアリンクの言葉に危惧を覚え、色々な人間に尋ねたが、監査法人が監査契約先の企業に営業内容の指示は絶対にしないはずだと誰もが答えたのであった。
前所有者の島由幸弁護士もエリアリンク佐久間取締役の「ポーズだけの競売」は不審な発言だと言うし、別の弁護士も、単に債務関係を証明するのならば賃貸借契約を結べば済むはずだし、監査法人として「ポーズだけの競売」を容認するなど不自然な行動ではないかと指摘した。周囲の人間ほとんどから「ポーズだけの競売」は考えにくいと告げられて、前所有者の佐久間取締役に対する信頼が薄れて行った。
裁判に戻ると、野村不動産との控訴審だが、平成19年の初めの控訴審開始頃は、2億円の金額を売買金額に加算する和解案にも応じず裁判官を驚かせた前所有者だった。
しかし、その年が進むに連れ平成17年8月から続く兵糧攻め(経済封鎖)に経済的にも精神的にもすっかり疲れて果てて、野村不動産に対しての売却を容認して売買契約の履行を認める陳述をした。しかし、それに対して野村不動産は逆に優柔不断な対応に変わってただ裁判を引き伸ばしているとしか思えないような対応になっていくのであった。
エリアリンクと宮前平駅前の土地、野村不動産の「兵糧攻め」(2009/09/25)≠ナ「皮肉な事に野村不動産が起こしたこの裁判が数年後に野村自身を悩ませる結果となった」と述べた。
この時は、野村不動産は前所有者に、坪210万円で売れと裁判を起こした。そして2年後に前所有者から容認されたのだがその時の相場は坪210万円より値下がりしていたのである。
当時はサブプライムなど夢にも思わなく土地も値上がりを続けていた。それでも、仮処分は外さず兵糧攻めは続けたままである(少し酷すぎはしないか)。この年の終わり頃には、ずるずる引き延ばす野村不動産に控訴審の裁判長は具体的な和解案を出すか訴訟を取り下げるかを迫るのであった。
しかし。その優柔不断な対応はその後も変わらず平成20年9月の自宅を売却する時まで続くのであった。前所有者は、早く裁判を終えて仮処分を外してもらって普通の生活に戻りたいだけであったのに、野村不動産の引き伸ばし作戦は止まらなかった。
野村不動産は土地が欲しくて仮処分を掛けて裁判を起こして土地の売却を要求したのだが、いざ土地を売る承諾を得たら相場が下がったので買えない。売れと裁判を起こしているので野村不動産自身は自ら「買えない」とは言えない。でも、買ったら損するのが分かっているので買わずに逃げ回る。それも、仮処分は外さないまま結論を出さずに逃げ回っているのである。
野村不動産に兵糧攻めをされたままで前所有者は苦しんだ。そして、野村不動産の要求通りに坪210万円で売るといっているのである。自分の都合で人の生活を壊しておいて野村不動産は自己中心でデタラメ過ぎないだろうか?前所有者はどうすれば仮処分を外してもらえるのであろうか?少なくともこれはまともな人間のすることではない。この件での野村不動産の対応を後日糾弾する積もりである。
控訴審で追われたその年も暮れて、翌年が明けた早々に裁判所から自宅の競売開始決定の通知が届いたのである。
前所有者は、何が何だか分からずにエリアリンクの真意も分からずに、競売を取り下げてくれるのを待つしかないのである。しかし、一向にエリアリンクは競売を取り下げしないので、前所有者は「共同事業に関する覚書」でエリアリンクの紹介者であり当事者の一員であるトラストスペースの星野社長や船坂取締役に再三の競売取り下げの要求をするのだが、「ちょっと待て」という返事しかこなかった。
エリアリンクの真意が分からないので躊躇していたのだが、グズグズすると競売の入札期日が決まり抜き差しならないことになるので、島由幸弁護士に依頼して執行異議の申し立てを行った。
競売の申立人ら三者で締結した「共同事業に関する覚書」の条項の遵守しているので抵当権の実行での競売事件は不適当だと訴えたのだが、横浜地裁、川崎支部は訴える内容が複雑なことを理由に証拠を揃えて正式訴訟で争うようにと異議を却下したのであった。(川崎支部規模では仕方ないであろう)
前所有者は、「覚書」の条項を守って義理も果たしており、野村不動産に関しては今迄と逆に売買契約を履行するか、契約を解除して前所有者に違約金の支払いをするかと迫っているので絶対損をするはずがないのである。
契約履行の場合は共同事業が行えなくても野村不動産からの売買代金で資金提供された金額に上乗せして弁済できるし、契約解除であるなら共同事業は行えるし、野村からの違約金も入るはずである。それなのに、なぜエリアリンクから競売を掛けられるのか理由が分からなかった。
エリアリンクは本当に監査法人の手前「ポーズで競売」を掛けたのだろうか。それとも、自らの最大利益を確保するために「ポーズで競売」などという冗談交じりの話をしながら、前所有者をだまし討ちにするのが当初からの狙いだったのか?
エリアリンクの真意が前所有者には分からなかったのである。土地を取り上げようとする悪巧みで競売を掛けられたなど夢にも思わなかったのである。(つづく)
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