エイベックス社長の株主監禁脅迫のわけ

2009/03/07


(株主総会&株主限定ライブは誰が来ますか?清春もでますか?)

 

 本紙が追及しているのはエイベックス松浦社長の「エイベックスグループホールディングス株主(個人)」に対する利益供与と監禁脅迫事件である。しかし、一般の人々にとってはなぜ東証一部上場企業の社長である松浦氏が暴力団と一緒になってエイベックス株主を監禁脅迫するのか信じ難いらしい。

 エイベックスの個人株主が、エイベックス社長の松浦氏と、なぜ利益供与などの話し合いがなされるのか、考えてみれば不可思議である。

 本紙がエイベックスシリーズをスタートした当初に一度説明してあるので、簡単に、監禁脅迫があった昨年の6月26日から説明する。

 昨年6月26日、松浦社長は暴力団関係者及び元暴力団関係者のエイベックス社員と共に南青山にあるエイベックス経営のレストランAluxのビルの一室にて、エイベックスの個人株主でもある論評社・本原社長を1時間半ほど監禁し、「株主総会に対する論評社の態度」を叱りつけ、二度とそういう事をしませんと反省させるべく脅迫をしたそうだ。

 株主総会に対する論評社の態度を松浦社長が忌々しく思った理由……この日から4日前の第21期エイベックス・グループ・ホールディングス定時株主総会の日に遡る。

 去年の第21期エイベックス株主総会&株主限定ライブはさいたまスーパーアリーナにて行われた。

 今年の「第22期エイベックス・グループ・ホールディングス定時株主総会」は、何を警戒したのか「株主のみの参加」というごくありふれた株主総会。エイベックス株名義人に3月31日までにならないと株主限定ライブにはいけない。

 しかし、去年のエイベックス株主総会&株主限定ライブは、エイベックス株所有者がお友達を一人誘っていく事ができた。あゆを始めとしたエイベックス所属のミュージシャンの株主限定ライブを見るため、若い子らがお友達を誘って続々詰め掛けた。

 なので論評社本原社長も右翼団体に所属する青年を同伴してエイベックス株主総会に参加した。勿論、株主限定ライブが目的ではない。株主総会においてエイベックスグループの不明瞭な資金の動きなどを糾す為であった。

 ところでエイベックス株主総会&株主限定ライブはエイベックス所属の人気アーティストが多数参加し、若い子達で溢れかえって、一見、非常に次世代的な若い会社のオープンな公開株主総会だと誰もが思ているだろう。

 しかし、現実は違う。マスコミは華やかな部分の株主限定ライブの所だけを取材許可され「エイベックスさんには逆らえん」として「株主総会は取材立入お断り」というのに文句を言わないだけ。

 因みに今、かなりの会社が株主総会を公開にし、インターネットなどで公表している。エイベックスほど堂々と「(本番の)株主総会は取材お断り」としている秘密主義な会社は逆に稀だ。

 株主限定ライブで歌われるあゆの歌の歌詞は全曲丸暗記していて、ライブではノリノリだった若い子のほとんどは、株主総会で何が語られていたなどは鼻くそほども理解していなかった。

 そして、エイベックス経営陣にとってはそれでよかった。真面目な投資家の質問は若い子達の歓声に全てかき消された。巨大なavexファンクラブが株主総会の本来の目的を見事に阻害した訳だ。

 この株主総会に先駆け、エイベックスには質問状が出されており、それに回答する義務があったのに。

 質問内容は主に昨年3月期の特別損失19億円と、エイベックスの投資事業・経営コンサルティング会社−エイベックスマネジメントサービスに関する細々としたものだった。

 特別損失にエイベックスマネジメントサービスが関係ありその詳細を株主総会で明らかにすべきだったものを、株主総会当日はこの特別損失の投資先は韓国コスダック市場に上場する一社≠ニいう事しか明らかにされなかった。

 詳細を説明させるべく論評社本原氏が声を大にしても、若いエイベックスファンの子達の歓声に飲まれ、また、若い子達はこの質問も説明から逃げるエイベックス側の不作為も気にはならなかった。

 昨年3月期の特別損失に対する質問は、エイベックスマネジメントサービスを始めとしたエイベックスグループ内の会社の不正疑惑を追及するものだった。

 エイベックスグループには、この他にも、東証一部上場企業でありながら、本店所在地さえ明かされることのない実態不明の奇妙な会社群が多数存在する。

 つまりはここなのだ。

 まだ40代前半の若さで、エイベックスグループという日本有数のエンターテイメントコングロマリットを統括する、才能溢れ計算に強い筈の松浦社長が、なぜ暴力団を使ってエイベックス株主を監禁脅迫するという天才経営者に似つかわしくない暴力的な行為にはしったのか。

 計算高い松浦氏の事である。暴力団を介在させて、監禁脅迫を行ってでも、この論評社というイチ株主にこれ以上騒がれると困るーそう踏んだからこそ犯行に及んだんだろう。

 監禁行為などリスクは高い。しかし、それによって自分が今まで築きあげたエイベックスグループの闇の部分を公表されないというリターンが得られる可能性を秤にかけて、大丈夫と踏んでいたのだろう。その当時は。

 誰も自分が監禁脅迫したヤツが、警察に通報すると思いながら監禁脅迫するわけがない。相手が恐がって、警察に通報するどころか怯えて逃げ出すだろうと踏んだからこそ、1時間半で解放したのだろうし。(警察に告訴しそうな犯行的な態度の間は暴力団が解放しやしない)

 本紙としては、エイベックス内の細かい不正疑惑の事や不透明な金の細かい話よりも、まずは東証一部上場企業でありながら、監禁脅迫行為といった粗暴な犯罪を犯したり暴力団関係者とつるむ事が許されるのか?襟をただし姿勢を正すべきではないか?と今まで、「監禁脅迫」問題以降の出来事に絞り、糾弾を続けてきた。

 しかし、監禁脅迫について松浦社長がここまで知らぬ存ぜぬを通し続けるとは…。なんでもかんでも過去の話まで引っ張り出して、片っ端からつつかなければならないのだろうか?

敬天新聞ホームページ敬天ブログ | エイベックス松浦勝人社長利益供与と監禁脅迫事件を追う