アンツグループと労働保険未加入と失業給付金

2009/03/04

「雇用保険の加入者」が失業した場合、生活の安定を図り再就職を支援するために失業給付金と言うものが支払われる。解雇など会社都合で失職した場合、40歳前後で7000円程を270日間、受け取ることができる。
(今だ、日曜の朝刊には大量の求人広告が折り込まれている訳だから次の仕事を探すのに270日も要らないだろうと、些か好待遇過ぎるようなきらいもする…。この失業給付金生活保護資金を合わせたら普通に働いているサラリーマンの月収をゴロンと横になりながらゲットできる気がするが、いいのか?)

 人材派遣サービスアンツ・アクア・トライアングル等のアンツグループにおいては、先日も報じた通り、社会保険や雇用保険に加入すれば手取りが減る、という言外に保険加入するなら会社負担分もお前の自腹だ、とでも取れるような威圧的な口調で労働者らの保険加入を阻止してきた。

 アンツで働けているうちはいいが、アンツもこのところ擬装請負業務の量が減ってきているそうだ。そうすると、労働者も仕事にあぶれる話になる。
 厄介なのはアンツグループは元々登録型アルバイト派遣で、労働者の子達にも毎日働ける訳でもなく1週間〜10日間ほど無職期間に慣れてしまっていて、他の派遣会社との掛け持ちもしてる訳だから、自分が今リアルに失業者状態なんだと言うことを中々理解できていない点である。

「アンツグループで派遣バイト登録していて知らずと干上がってしまいました」

というような労働者の方の話を聞いていたら、テレビで報道される、派遣切りにあった時にはポケットに数百円しか入っていなかった、みたいにいう派遣労働者の話も何となく理解できる。しかし、こういう労働スタイルを選択した労働者にも問題があって、アンツや一般派遣会社を一概に攻めるわけにはいかないが。

 アンツに限らず派遣会社側も仕事が減り、職を失う派遣労働者が急増する中、雇用保険の加入条件を満たしているのに派遣会社側の不作為で加入手続きが取られておらず、失業給付金を受け取れない派遣労働者や期間従業員が100円単位で金に困りハローワークや労基に駆け込む事例が相次いでいるそうだ。

 正社員と同様に働いてきたが、雇用保険に加入していなかった人でも加入条件を満たしていれば、遡って雇用保険に入る遡及加入をする事ができる。

 労災保険と雇用保険をひっくるめ労働保険と呼ぶが、これは雇用主に加入義務がある。未加入の場合でも、労働者は労災補償を受けることができ、失業給付も遡及効を使って貰える。しかし、雇用主は未加入発覚時の前年度と前々年度分の保険料と10%の追徴金を支払わなければならない。

 雇用保険法にも、悪質な加入逃れをする派遣会社など雇用側に対する罰則を規定しているが、この制度は本来「労働者救済の為」の物だから、厚生労働省も「指導の結果、加入され(労働者保護が担保されれば)れば違反に問う必要はない」との見解を示している。

 労働者救済のため派遣会社がすべき努力義務とは、労働者の為に「遡及効」を利用してやる事。今まで雇用保険加入していなかった者でも加入条件を満たしていれば、過去に遡って雇用保険に加入(=過去の雇用保険料支払い)してやれば、その労働者に保険金・失業給付がおりるそう。

 雇用側の義務を果たさないでノラリクラリやってる派遣会社は、当然、雇用保険上の罰則対象になる。全国の派遣切りにあった労働者(で本当に困っている者)は雇用側に「遡及効」を使ってくれ、と申請し失業給付金を取って貰えばいいだろう。もちろん1〜2ヶ月程度の次の職を見つける間のつなぎとして(ブラブラしながら満額貰う乞食行為はやめるべきだが)。

 しかし、昨日の民主党小沢のブラック秘書逮捕に続いて笑ってしまったのが、小沢と社民党党首の福島瑞穂の事務所の労働保険未加入問題

 福島瑞穂などは日本国の国会議員として小遣いを貰っていながら、日々、竹島は韓国の領土と韓国人や韓国企業に耳障りのよい発言ばかりを繰り返す国賊である。

 民主小沢も社民党福島も、インチキ派遣村イベントの時には弱者を守るヒーローのようなふりをして、日雇派遣会社などの労働保険未加入を批判し、弱者救済の代表者のようなツラをして厚生労働省に対し「多くの非正規労働者が雇用保険の加入漏れの恐れがある。非正規労働者が、資格がありながら雇用保険に加入していない実態を掌握する措置を講ぜよ!」と声高らかに「非正規労働者支援の緊急申し入れ」をした正義の見方のはずではなかったのか?

 民主小沢も悪徳政治家としての幕引き要件が重なっているが、社民党福島瑞穂も参議院なんてクソの役にも立たない肩書きで日本から小遣いをせびるのは辞めて韓国へ行って思う存分、従軍慰安婦問題や竹島問題で日本の悪口を叫べばいいのに。勿論、未納の労働保険金は全額納めてから出て行ってもらいたいが。みっともなくて醜悪な話だ。

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人材派遣アンツの偽装請負二重派遣シリーズ