オリックス自動車と都営地下鉄のカーシェアリング

2009/02/26

オリックス自動車がカーシェアリングでタクシー業を圧迫?

 今朝がた、徹夜明けでタクシーに乗ってたらラジオで「都内の交通渋滞緩和の為『オリックス自動車』が東京都環境局、東京都交通局と『カーシェアリング』を始める」みたいなニュースが流れてた。(実際には二月のアタマ頃に発表あったそうで知らなかっただけだが)

 地下鉄を使うとCO2の排出量が削減されるので山の手線内はなるべく地下鉄を使おう!・・・で、地下鉄の途切れる山手線外に出たら、地下鉄の各駅で「カーシェアリングステーション・プチレンタ」でレ貸し出すオリックス自動車の車に乗って移動できる…(はぁ?)みたいな、ニュースを、あくまでオリックスの宣伝じゃなくニュースとしてやっていた。

 ラジオではオリックス自動車のヤツは出てこず、都営地下鉄の社員か誰かが、
モデルケースとして都営地下鉄浅草線の山の手圏外エリア駅に車のレンタルスポット「カーシェアリングステーション・プチレンタ」を設置し、同沿線のマイカー所有者や社有車を利用する企業から会員を募集する。
  マイカーからカーシェアリングに切り替え、駅から目的地までオリックス自動車のシェアリングカーを利用することで、渋滞回避や環境負荷の低減につながり、自動車にかかるコストも削減できる
と言った。

 アナウンサーの女が「あの、だいたいのところはバスとかで行けるんじゃ???」みたいな突っ込みを入れていたが、都営地下鉄の広報マンが慌てて、「いや、バスで行けない地域もありますし、ごにょごにょ……」となり、アナウンサーも自分のマズい突っ込みを上手いこと訂正して「いいですね」みたいに終った。

 タクシーのオヤジが「頭くるねー、こんなの民業圧迫って言うんだよ」と言ってた。徹夜の飲みで眠かったので相手にはしなかったが。

 しかし、タクシーのオヤジは単なるドライバーだから気付いていないようだったがタクシー業界の経営陣は、この話に徹底的に怒るべきではないか?

 規制緩和による改革利権作りの天才、オリックス宮内はタクシーの規制緩和時にもタクシーの増車に便乗してオリックスレンタリースによりタクシー会社に沢山の車両をリースし、稼ぎおかげで都内は供給過剰で公園の木陰で時間を潰すタクシーの運ちゃん達で溢れている。

 わざわざオリックス自動車が都営地下鉄や交通局と組んでカーシェアリングなんてしなくても、都営地下鉄地上出口辺りに効率よくあぶれたタクシーを配車しとけばいいだけじゃないか?それに、なぜ「他人に仕事させて自分は動かず金利で食べる」が鉄則の金貸しの神様オリックス宮内が、こんなカーシェアリングなんて元でのかかるエコ商売を……?

オリックスの規制緩和改革利権獲得と金融哲学

 オリックス宮内は規制緩和による改革利権によって、本業の金融業を上手いこと潰さずゴリ押ししてきた。

 街金ではSFCG(旧商工ファンド)が民事再生をしロプロ(旧日榮)も青息吐息。サラ金では一時は日本イチの金持ちといわれた武井社長の武富士も、アコムも、プロミスもサラ金規正法と派遣村名誉村長の自己破産専門弁護士宇都宮健児に食い尽くされて死に体の中、オリックスだけが今だ一人勝ち状態みたいに言われている。

 それは、他の金融業者がバカ正直にリテールの自営業者や個人相手の商売ばかりやってきた(金貸しの多くは権力嫌い…あの武井社長でさえ)のに対し、オリックス宮内だけはほぼ行政とつるみ、官僚に餌を撒いて、金を貸し付ける相手の居る市場を新規開拓し、自分は何があっても損をしないシステムを作り上げてきたからこそのもので、「オリックスは債務超過で潰れる。なりだけがでかくてももうダメだ」とか言われているが、一人勝ちに間違いはなく、その点、オリックス宮内のズル賢さは金融業者なら手本にしなければならないだろう。

 村上ファンドやホリエモンを使って世間を驚かせたマネーゲームでぼろ儲けした時も、事前に規制緩和の名の下に投資信託法の改正でファンドビジネスを合法化してから、なぜか村上世彰が経済産業省を退官した異色の大物ファンドマネージャーとしてマスコミに登場し、宮内が出資した「村上ファンド・M&Aコンサルタント」がボロが出るまでは、なぜか脚光を浴び続け青天井に儲け続けた。スポットライトを当てていたのはマスコミだったが。

 村上もホリエモンも痛手を負ったがオリックス宮内はかすり傷一つ負わずに売り抜けてぼろ儲け。

 金を貸す時、貸すまでが勝負、とよく言う。きっちり、債務状況から聞き出し、担保も連保もガッチリ固め、基本、担保預かりで金貸しやってりゃ潰れる事はない――とここまでは普通の金融業者の考え方だが、オリックス宮内はその上を行く、正に金融業の天才なのかも知れない。

オリックス自動車の在庫処分?

 そんなオリックス宮内がなぜエコビジネスみたいなどう考えても儲からない商売を?

 まさか、と思うのだが……オリックス自動車の保有および管理自動車の台数は日本全国のタクシー台数を凌ぐと言われ――そのリース車両の在庫処分てことはないだろうか?オリックスの保有車両の多くは高年式車が多いそう。だから、ドライブなんかで借りる時は自動車メーカー直の日本レンタカーやトヨタレンタリースの方が新しいし、安いしって事でオリックスはレンタカーとしては今一な人気。

 ラジオでは東京都営地下鉄のヤツがエコだとか渋滞緩和だとか言っていたが・・・・・・。

 オリックスが全部リスクを背負って、都営地下鉄の近所に敷地を自腹で借りるのなら文句はないが(それじゃ都営地下鉄との共同事業じゃなくなるが)、まさかそういった金銭リスクを都営地下鉄や東京都交通局が背負ったり、都の税金が使われたりって事はないだろうか?

 また、まさか共同事業とかいってオリックス自動車の車両の金銭リスク≠ワで都営地下鉄や東京都交通局が負担してあげるなんて、トチ狂った話では・・・ないと思うが大丈夫だろうか?

 ただでさえタクシー規制緩和で東京都内にはタクシーが溢れ、一般営業車両の人達は路駐のタクシーが邪魔で邪魔でしょうがないし、タクシーの運転手だってタクシー会社の経営陣だって、過当競争にあえいでいる。オリックスオートリースはリース料金だけ未回収のないようリスク管理をしておけばいいが、そんな車の溢れた関東近郊に「地下鉄利用によるCO2の削減」という美名のもと、自分とこのダブついた車を他人(都営地下鉄・東京都交通局・都)に再利用させて儲けようってんなら許されるもんじゃないだろう。

 こんなデタラメな、シェアにもなっていないようなカーシェアリング商売なんて、そう長続きするものではないだろうが、この「プチレンタ」とかいう怪しげなリース商売で、税金からオリックス自動車→オリックス→宮内のフトコロに金が行くような話しにならない事を願っている。

 カーシェアリングビジネスが昨今メディアでエコロジーと結び付けられて取り上げられる事が多いが、これが行政や官公庁、また「電鉄会社」であっても『都営』といった公務員がらみの商売になってくると、そこには必ず利権と癒着、不正のニオイが漂っている。今、全国で色々な公共機関が「カーシェアリングによって公用車を削減、駐車場とガソリン代を節約してます」みたいなアプローチをここのところ立て続けにマスコミで発表している。そういう全てになんくせをつけるつもりもないが、なぜ、むりやり地下鉄が地上の話に絡んでくるのか?なぜオリックス自動車なのか?・・・官公庁や地方自治体向けの車両リースだかでもうさんざん儲けてんじゃないの?いい加減にした方がいいぞオリックス。

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