JASDAQ上場のアウトソーシング企業、

SBSホールディングスグループの擬装請負

2009/01/31

派遣切り労組連中のパフォーマンスは真の弱者の気持を踏みにじる酷薄なもの

 先日、死刑当然の更生見込みのない殺人犯の4人の死刑が行なわれたら、過激活動団体の死刑廃止フォーラムが死刑囚を「○○さん」付けで呼び、「死刑囚さん」達に代わって法務大臣に抗議するという、被害者遺族の気持を逆なでしまくるげすな自己アピールを行なった。

 死刑廃止論者の代表ともいうべき光市母子殺害事件の弁護士である安田弁護士などは、光市判決の翌日に自分のクライアントの企業に差し押さえ逃れをさせるための強制執行妨害で有罪判決を受けるという弁護士としては2流の腕前をカバーする為に「死刑廃止運動」なんていう突飛なパフォーマンスで世間の耳目を集めようっていう魂胆なのだろうが、世論はこいつらのパフォーマンスに辟易し怒りの声さえ上がっているという。

 死刑廃止を議員パフォーマンスの一つにしている保坂展人などの社民党ユニオン商売議員たちは、ここのところ「派遣切り」キーワードでお馴染みとなった派遣ユニオンの関根秀一郎などの後押しに躍起になっているようだ。
 しかし派遣ユニオンなど新興労働組合にマスコミの影響でいい事あるかなと入会してしまい、入会してはじめてユニオン商売に群がる奴らの金銭的にルーズな所や思うような恩恵もない所にガックリし、かえってアンチ派遣ユニオンになっている人達の多さを計算しているのだろうか?

ガイアの夜明けの遺法派遣業者はJASDAQ上場企業

 ところで本紙には昨年、擬装請負の人材派遣サービス会社アンツを糾弾し始める頃、アンツとはまた別の登録制の日払い派遣会社で擬装請負派遣されている派遣労働者の方から面白い情報がビデオ映像と共に送られてきていた。

 届いたビデオはテレビ東京の「ガイアの夜明け」の日雇い労働者派遣問題を扱った回の内容だった。
 そこには千葉県西船橋のさびれた駅の駐車場にたむろする派遣労働者の若者達の大群と、携帯電話片手に「チンピラ日雇い人夫手配師風」に派遣労働者に日払い労働業務の斡旋勧誘をして回っているツッパリ崩れの兄ちゃん達が映っていた。

 番組ではそのいかにもチンピラ風のニイチャン達と日雇い派遣労働者の若者達をモザイク入れながら接写し続け、擬装請負現場である倉庫内の作業現場まで密着し、日雇い派遣労働者の男の子をインタビューし「この派遣会社時給も派遣先も明示しない(遺法派遣の)♂社なんすよー」等といった言質を放送していた。

 その後、ガイアの夜明けの取材クルーが自分達の撮影したVTRを、その遺法派遣会社に持ち込んで幹部社員達に映像を確認させていた。
 すると、遺法派遣会社の幹部が神妙な面持ちで「こんな実態だったとは…、(現場の実態を知れた、ありがとう)今後改善してゆきます」みたいな流れになった。

 そしてCM明けにはエンディング曲の夜空の花のメロディと共に、ガイアの夜明けの取材クルーによって「改心し更生」した、その遺法派遣会社の社員達が、いつも日雇い派遣労働者集めをしているその西船橋の駐車場に、ちゃんとネクタイを締めて、労働者の子達に時給や派遣先を明示し$e切そうに派遣先へ連れて行く・・・みたいなエンディング風景となっていた。

 実はガイアの夜明けはちょくちょく見ていて、この送られてきた「日雇い労働者派遣問題の回」も自宅でなんとなく見ていた。

 なので、そう感慨もなくエンディングのシーンでも「この会社時給や派遣先を明示し≠謔、がしまいが結局擬装請負続けるわけじゃん?」と、番組の変な終わり方に違和感を再度感じただけだった。

 同封の手紙にビデオの送り主の連絡先とこの会社の告発情報が入っていた。

JASDAQ上場アウトソーシング企業、SBSホールディングス株式会社グループ

 この時給も派遣先も教えずに西船橋で日雇い労働者達をワゴン車に詰め込んでいく、いっけん悪そうな派遣会社は、実はJASDAQ上場企業なんです!という事だった。

 この遺法派遣会社としてガイアの夜明けで報道されていた会社は、
実は
JASDAQ上場のアウトソーシング企業、SBSホールディングス株式会社(代表取締役・鎌田正彦 本社:東京都墨田区太平四丁目1番3号オリナスタワー)であり、テレビに出てたのはこのSBSホールディングスの子会社のSBSスタッフ株式会社(代表取締役・大内純一 本社:東京都江東区新砂1−5−29SBSロジテムビル2F)の連中
だと言うことなのだ。

 西船橋の駐車場で日雇い派遣労働者の勧誘をしている風景は、アウトソーシング企業としては名も通ったJASDAQ上場企業SBSホールディングスの社員というよりは、日雇い人夫手配師の手下のニイチャンにしか見えなかったため驚いた。

 そして、更に続く言葉に驚いた。

 このSBSグループのやっている事はガイアの夜明けで取り上げられていた『現場が悪い』程度の遺法派遣ぐあいじゃありません。
 ガイアの夜明け以降、SBSグループ内の派遣労働者の労働待遇が改善された訳ではありません。そして、SBSグループはJASDAQ上場企業でありながら、中長期雇用の派遣労働者達に対する社会保険の加入、雇用保険労災保険の加入を一切やっていないんです。〜〜(以下省略)

 これ以上は、次回以降に告発者であるSBSグループで働いていた社員さんに直接質問する形の記事掲載にするつもりである。
 またこのSBSグループに対して直接、JASDAQ上場企業の企業レベルが落ちた、と批判の多い昨今、SBSグループ自身が今後、どのように本当の改善をし擬装請負・遺法派遣などの法律違反を是正していくのか確認したいと考えている。(以下、次回へ続く)

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