かんぽの宿・簡易保険の顧客データをオリックスに渡してはならない

2009/01/18

 政治的意向が働いているのかオリックスからの広告料が効いているのか、朝日新聞は鳩山邦夫総務相の当然の英断、日本郵政からオリックスへのかんぽの宿の激安売却の白紙撤回に対し、嫌らしい批判をしている。

 メディアと言うものは見せ方というものがあって、鳩山総務相の発言一つを取ってみても、読者に悪感情も好感情も植えつける事が出来る。
 鳩山総務相がかんぽの宿日田を現地視察して、かんぽの宿日田の利便・付加価値の高さを感じ、それを率直に「何で(日本中のかんぽの宿を全てひっくるめた売却価格がたったの)100億円なのか。すごくおかしい」と発言した。

 実際にかんぽの宿日田を利用してみて、かんぽの宿の良さを感じた上で、当然と思われる意見を述べ、マスコミ各社は普通にそれを表現した。

 しかし、朝日新聞は

「鳩山総務相はかんぽの宿に到着早々憤ってみせた」

と表現した。

 お前は、鳩山大臣が本当に憤ってみせたシーンをその場で見たのか?この嘘つき野郎!

・・・て話だ。

 朝日新聞だかテレビ朝日だかは「インチキブログ事件」でも、よそのメディアに暴かれるまで視聴者を騙し続けた。
 本紙追及の「障害者団体発行偽装郵便割引悪用DM商法」では、悪徳通販会社のウィルコを朝日新聞グループを挙げて不正糾弾すると言いながらも、その実、ウィルコに障害者団体発行偽装郵便割引の悪用を唆した新生企業と最初につるんで障害者割引の不当利得を得ていたのは何を隠そう朝日新聞子会社の朝日広告社だったり。

 大恐慌に乗じて左翼的な思想で世論を塗り替えようとする気持は勝手だが、公器マスコミとしては「悪徳」に過ぎるのではないか?
 オリックスのようなスポンサーの悪事を報道せず、かんぽの宿の不当な激安譲渡価格についての、当然の「不正だろ?不当だろ?」という意見を言いがかり呼ばわりしたりは笑止千万。

オリックスがかんぽの宿で一番欲しいのは顧客データベースだろ

 ただ、鳩山総務相もちょっと勘違いしてるんじゃないかと思う所もある。鳩山総務相はかんぽの宿日田を視察し、外形的に見て、かんぽの宿日田の固定資産税評価額が約15億円なのに対し、オリックスへの譲渡価格が1億円弱だと言うことを不当だと指摘した。で、かんぽの宿を一括売却じゃなく個別施設売却にしろという。

 オリックス宮内は、個別施設の買収にすると余りにもオリックスの悪さが露呈してしまうから一括買収の形を取って、お茶を濁したのだと思う。本当は、全部買うのも勿体無いとオリックス宮内は思っているだろうから、鳩山総務相の「かんぽの宿、個別施設買収案」はオリックス宮内には願ったり叶ったりのはずだ。

 オリックスも外資も本当に欲しいのは、かんぽの宿の土地施設じゃなく、一般にはおまけと思われている「かんぽの宿および簡易保険加入者の顧客データベース」のはずだ。頭のいい金貸し宮内は、このかんぽの宿顧客リストさえあれば、重たい施設なんてほんとは必要じゃない。

 商売人にとっては、このかんぽの宿のデータベースこそが、かんぽの冠と相まって100億円位の価値を見出せるんじゃないだろうか?
 前回も記したがかんぽの宿の顧客データベースは何の商売にも応用できる超優良顧客ばかり。100億円でかんぽの宿の超優良顧客と優良施設をゲットできるならオリックスじゃなくとも誰でも手出ししたいだろう(金があればですけど)。

オリックスは常に脱法すれすれの美味しいとこどり

 オリックス宮内は過去にもこうした美味しい独占買収や不当利得を得てきた。本紙追及の九州福岡県福岡市博多区中州の宅地買収に関しても、ミヤビエステックス(山岸俊雄)という不動産投資信託事業を看板にした地上げ屋を使い、不当な不動産開発とも言える極少分筆登記という手段で土地買収をした。九州随一の繁華街・中洲の一等地(四百八十平米)を、隣地境界線に於いて極少地積の分筆登記を五回に渡り繰り返し、通路使用として登記を行なう俗に「カミソリ登記」と言われる脱法紛いの手法でミヤビエステックスは取得した。
 その不当な買収の根拠もミヤビエステックスなる与信で18億円も融資していいのか疑問が残るような地上げ屋との付き合いも疑惑で一杯である。

 今回のかんぽの宿買収計画もオリックス宮内自ら郵政民営化関連法案作りに関わって、法律のグレーゾーンを作り、全て自分で舞台設定した上で、かんぽの宿という超優良顧客がガッチリくっついた優良ホテルチェーンを誰よりも安く買収するという疑惑だらけの話。
 鳩山総務相が待ったをかけなければ、この法律を捻じ曲げてまで計画されたオリックス宮内の疑惑だらけの悪徳が容認されてしまう。断じてオリックス宮内の背徳を許してはならない。

 前回も記したが、かんぽの宿は日本郵政グループの事業の中で、決して表面どおりの赤字部門ではない
 たかだか50円で北海道から沖縄の離島までハガキという紙切れをいい大人がひしこいて運ばねばならず、そして、そのシステムはこの先100年かかってもクロネコヤマトにかなうことのない、本当の超赤字部門の『郵便事業』、貧乏人相手の郵便事業に比べて、中流階級で余暇を旅行に使える金持ち相手の将来性あるかんぽの宿ビジネスは切り捨ててはならない本当に美味しい将来の高収益事業部なのである。そして簡易保険とも切り離してはならないもの。

 そんな日本郵政の実は「要」になる部分を、郵便局を民間企業にして「赤字」扱いすることにした張本人であるオリックス宮内に美味しいとこどりをさせては政治も政府もあったもんじゃないではないか?鳩山総務相にはぜひこの不当売却を阻止し、また「個別施設ごとの超格安買収」こそオリックス宮内の狙うところ、金融業者宮内や外資としては本当に価値があるのはかんぽの宿と簡易保険の顧客データベースだという認識を改めて持って頂きたい。

 

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