地上げ屋への融資が露呈した昭和信用金庫、社会的規範におとる杜撰な与信を徹底解剖@

2009/10/19

 昭和信用金庫(本店=世田谷区北沢1−38−14)は、世田谷区内を中心に都内に約20支店を展開する、地域密着型の信金である。他の信金同様に、その運営方針は地元経済の発展に貢献することを主眼におき、地元の中小企業・事業者そして住民への融資を、何より優先することを理念に掲げている。

 昭和信用金庫は、東京の代表的住宅街である世田谷区を地盤にしているだけに、経営規模(預金3,542億円・融資1,848億円)は信金全般のなかでは大きいほうだ。さて、世界的な金融危機からの影響で、我が国も経済不況に喘いでいる昨今、とくに中小企業は厳しい情勢におかれ、彼等を融資対象としている地元密着型金融の信金も、貸し倒れ等の懸念材料を抱えることで、その経営基盤にも少なからずの影響が及んでいる。

 しかし、昭和信用金庫においては、神保和彦理事長の経営手腕?のもと、金融界全般が未曾有の危機状況にあっても預金残高・貸出金ともに増加させており、他の信金とは違い磐石な経営態勢にある。何故なら、地元繁栄への貢献といった高尚な理念の裏で、利益追求を第一義とする金融屋の卑しい性分を前面に押し出した、不可解な融資を実行しているからに他ならない。

 昭和信用金庫の融資先には、大手都市銀行はもとより、よりハードルの低い他の信金でさえ歯牙にもかけない、怪しい融資案件が存在するようだ。更にいえば、違法闇金を含めた所謂マチ金でさえ爪を伸ばさない危ない融資案件に、平然と食い込んでいくというのだから凄まじい商魂だ。其処に反社会的勢力が介在していようと、また、担保とする不動産が法令上にもそぐわない物担であれ、儲け主義に凝固まった昭和信用金庫の経営陣には、逆に他が手を出さないのであればチャンスだと言わんばかりに積極融資を実行している。

 当然のこと、全ての金融機関に課せられている大事な基本方針である、法令等遵守の精神などは建前であり、尚且つ反社会的勢力排除の方針などは、口先だけに過ぎないのが実態のようだ。今回、当方が把握した昭和信用金庫の怪しい融資案件は、地元密着型金融の信金を装いつつ、やることはマチ金並のあくどい金融屋であることを、如実にあらわす内容のものである。本件融資の現場は、港区北青山3丁目である。因みに、昭和信用金庫は現場付近に支店をもっていないので、本店扱いで取扱われたことが推測される。ことの詳細は次回から

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