練馬区役所から練馬区建設業協会所属業者へ、入札情報漏洩の疑い。電子入札の隙をついた官製談合か その1

(2009/12/22)

 練馬区役所(志村豊志郎区長)といえば、20階建の豪華な本庁舎のイメージがある。ビルメン談合を追及していた頃、何度か同庁舎を訪れた際、最上階にある展望レストランで食事をした記憶がある。

 同庁舎を建築する際、豪華すぎる・税金の無駄使いとの批判が一部区民から噴出し、多少のすったもんだがあったが(TBSのくそ番組『噂の現場』でも放送←無知な二流タレントが大騒ぎ)、計画の見直しや大きな変更も無く、今では練馬区の象徴的建物として区民に受け入れられている。

 現在の区長である志村豊志郎は、青山学園大学を卒業後に練馬区役所に採用され、助役から平成15年に区長となり現在は2期目の途中である。区の生え抜きからトップとなった志村豊志郎も又、区の象徴的人物だといえる。逆に、役人支配による閉鎖的行政が弊害となっているとの危惧も聞こえてくるのが練馬区の今のあり様である。

 さて、職員出身者を首長としている練馬区で、ある疑惑が持ち上がっている。身内組織で馴れ合いの環境が続くと、行政監視機能が低下し役人が不必要な力を持ち、概ね腐敗が始まるものであるが、残念ながら練馬区も例外ではないようだ。

 今回、当方が入手した情報によると、練馬区発注の建設工事等の請負契約にて、秘匿されるべき入札情報が特定業者に漏洩されているというものだ。要するに官製談合の疑惑である。

 現在、練馬区も含めた自治体等が仕切る入札の多くは、業者間に談合機会を与えないが為に、指名競争から一般競争入札へと移行している。更には電子入札導入によって、入札制度の透明性及び公正公平性が、より一層に確保され、談合機会は限りなく消滅したともいえる。しかし、こういった入札制度改革も、発注者側の悪意によっては何の意味も持たないものとなる。

 逆に、犯罪的ルートを確保した業者のみが、絶大な調整力を保持することによって、従来あった持たれ合い的な談合以上に、腐敗の根は深くなってしまうものだ。では、今回の情報にある談合疑惑の内容だが、はっきりいって単純なものでしかない。建設工事等の事案が発生する度に、該当業者が膝をつき合せ談合を行うものではなく、寧ろ、談合調整にそぐわない案件は、あっさりと諦めてしまうのである。

 その目安が、練馬区担当職員から聞き出しているとされる、入札予定業者の数だというのだ。ただし、区役所レベルの一般競争入札に於いては、この入札予定業者の数を事前に知ることが何より大事だという。

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