マルチ企業の背後に潜み大儲けの傍ら、NTTドコモと

事業提携を進めるフレパー・ネットワークスの正体とはP

2009/10/07

 アジア最大規模を標榜する、最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC(シーテック)JAPAN2009」が、幕張メッセにて開催中(10月6日〜10日)である。

 業務停止命令の行政処分中である、マルチ企業「ビズインターナショナル」(さいたま市大宮区=石原茂男代表)は、このシーテックにIDR(レンタルオフィス=小林正幸代表)と共に参加しているとのことだが、出展者リストのどこを探しても両社の名は見当たらない。ただし、悪徳マルチの親玉と目されるフレパー・ネットワークス(港区虎ノ門=宮之内誠人代表)に限っては、並み居る優良企業と肩を並べ、出展者として堂々と参加している。フレパー・ネットワークスの出展製品のメインの一つが携帯電話らしい。

 因みに、この携帯電話は仮想空間サービス「X−i」に変わる新たなマルチ商材(販売代理店契約)として、ビズインターナショナルが取扱っているものだ。そういった意味では、ビズインターナショナルも間接的に参加しているといえなくもない。無論、ビズインターナショナルの名を契約ブース内で見かけることはまずないであろう。

 もし、行政処分中の怪しげなマルチ企業が僅かでも表面に出れば、権威あるシーテックの評判を著しく損なうことになるからだ。所詮、ビズインターナショナルは、銭を掻き集め、それを親玉に上納するだけの汚れ役がお似合いであり、世間の耳目を集める機会があるとすれば、組織的詐欺の実行犯として新聞紙面を賑わすことのみである。

 さて、マルチ企業の変わりに、正式な共同出展者として参加しているのが、テークスグループ(相模原市=山本勝三代表)だ。先頃、フレパー・ネットワークスが大量の第三者割当を引受けた、東証二部上場企業である。勿論、引受けに要した資金は、マルチ収益の汚れた銭である。テークスグループは、携帯電話販売事業を開始することを明言しており、フレパー・ネットワークスが目指す仮想移動体通信事業者(MVNO)への参入構想に取り込まれた形だ。

 周辺の環境を着々と整え始めたフレパー・ネットワークスの次なる目標は、事業推進には欠かすことができない、NTTドコモからFOMA網の提供を受けるための事業締結だ。シーテックへの出展参加は、まさに仕上げの一歩なのである。上場企業の信頼性を利用し、健全企業であることをアピールしているようだが、果たしてNTTドコモには伝わるのか。

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