スリーエルの新任専務はアクサ生命の元執行役員か?

(敬天新聞7月号)

武林隆がコロコロ社名変更する心理分析

 胡散臭い企業の特徴として、社名から業務内容が想像出来ない(主にカタカナ)、又は社名をコロコロ変更する等がある。

 昨年、松下電器産業がパナソニックに社名変更したが、以前、同様の案件が持ち上がったとき、松下幸之助は激怒して反対したという。それだけ、社名というのは誇りであり且つ大切に継承していくものなのだ。

 本紙で幾度となく叩き、最近ではF1チームスーパーアグリ」への不明瞭融資を追及した、商品先物会社の「ばんせい証券」などは、不祥事を起すたびに社名を変えている。因みに現在は「ばんせい山丸証券」というらしいが、多分、当の社員も会社の旧社名を全て覚えてはいないであろう。下手したら藤井社長でさえ、記憶しきれて無いかもしれない。

 さて、「信和総合リース」(破算手続き中)がアクサ生命保険及びアクサフィナンシャル生命を相手に、企業向け保険で凡そ一万件の不正契約を仕掛けた事件だが、既に報道から半年が経過した。

 その間、事件に関った当事者等は、あいも変わらず逃げ隠れし口を閉ざしている。動きがあったといえば、本件事件にも深く関与し、更には莫大な収益をあげたとされる、保険コンサル企業「ライナインシュアランス」(武林隆代表=千代田区神田錦町)社名変更である。

 創業から僅か4年での社名変更で、この五月から「スリーエル」へと変わったのだ。前社名にしても意味不明だったが、今度のL(ロング)・L(ライフ)・L(ラブ)でスリーエルというに至っては、他人事ながら随分と惚けた名を付けたものだと呆れてしまった。

 日々保険を介在した銭儲けを企み、時には脱法行為さえ厭わない企業姿勢を見る限り、ラブだのライフなどの甘い言葉は全くそぐわない。尤も、銭儲けの卑しさを少しでも和らげるには、ある意味で効果的なのかもしれない。しかし、社名変更すれば本件事件がらみの悪事が薄まると、武林隆も都合よく考えてはいないだろう。

 周辺から、特に本紙から突っ込まれることは覚悟の上で決めたと思われる。それだけ、ライナインシュアランスの名では企業活動が困難だったということか。兎に角も、林正治が都合よく死んでくれたおかげで(不謹慎な表現で勘弁)、本来は同社を預かっていたに過ぎない武林隆は、名実ともに同社を支配できることになったのだ。

保険疑惑の真打、アクサの元役員登場!

 その武林隆のもとに、社名変更に併せて頼もしい?助っ人が現れたようだ。その男は、本紙の一連の糾弾報道では初めて登場する渥美明」なる人物である。

 渥美明は、いきなり専務としてスリーエルの中枢へと迎えられた訳だが、実は、この男こそが本件事件の鍵を握るキーマンのようだ。武林隆と渥美明の関係だが、その昔、渥美明は武林隆が社長として率いていた「アイエヌエイ生命」(現、損保ジャパンひまわり生命)に在籍しており、其処でも上司・部下の関係にあったのだ。

 以前にも報じたが、同社には林正治も在籍していた時期がある。つまりは、本件事件の首謀者と関与者が、事件発生の少し前には面をつき合わせていたことになる。その後は知っての通り、林正治は独立し信和総合リースを立ち上げることになる。

 そして、渥美明はというと、後に林正治が仕掛けた生保不正契約の受け皿となった、アクサ生命に移籍したというから、もはや何を言わんとするかは察しがつくであろう。

 しかも、アクサ生命に移籍した渥美明は、不正契約を大規模に展開する上で、大きな仕事(役目?)をやってのけたのだ。それが、生保代理店が持ち込む契約に応じて、アクサ生命が支払う手数料を、常識外れの高額に設定する規定を設けたことだ。

 この規定の最大の旨味は、契約本数に乗じて手数料が上乗せされていく仕組みである。そもそも、信和総合リースが持ち込んだ生保契約の大半は不正なものであり、その保険料は同社が立替払いしていたものだ。常識で考えれば、早々に破綻する稚拙な行為といえる。

 しかし、この余りに馬鹿げた規定を利用すると、保険料を立替払いしたところで、契約時に得る手数料、実績に応じたボーナス、そして数年後の払戻金を合算すれば、十分に利益を確保できたというのだ。

 本件事件は、生保契約の隙間を巧妙についた犯罪で、成績欲しさに積極的に加担した一部のアクサ生命社員を除けば、生保側は被害者との認識は少なくともあった。これでは、全てが予定調和の中での出来レースだったのではないかと、疑わざるを得ない状況だ。

 更には、信和総合リースの生保不正契約を集中して扱ったアクサフィナンシャル生命にも、渥美明と似通った立場の人物が存在していたことが判明している。何れにせよ、こやつ等の悪事を紙面にて暴くには、まだまだ回数が必要のようだ。

 さて、本件事件の核となる人物の一人、信和総合リース二代目社長の大山哲だが、此方も同様、殻に閉じ篭ったままである。そこで、本紙前号に掲載した「ご通知」の送り先を、今回は掲載してみた。所謂、生保不正契約に加担した疑いのある契約者リストである。

 見ると、聞き覚えのある、よく知る企業・団体が名を連ねているのが解り、改めて本件事件の関与者が広範囲に散らばっていることが伺い知れる。因みに、本紙を見て「ウチは無関係です」という方は、当方にご一報を。

■大山哲が保険解約する為に内容証明を通知した顧客一覧(平成20年10月2日付 配達記録)■

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